ピッコマで公開されている「しがみついても無駄です」のネタバレと感想になります。
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「しがみついても無駄です」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【23話】ネタバレ
使用人たちの処遇
カイラの指示によって部屋に閉じ込められたトラビス。
こんなことして無事で済むと思ってるのか!?と彼の怒鳴り声が部屋から聞こえてくるが、カイラはそんなこと気にも留めてない。
それよりも父が勝手に雇った使用人たちをどうすべきかを考えているのだった。
それからカイラは、ブアゼルと入れ替えようと雇った執事デップを執務室に呼び出した。
彼はつい最近までトラビスに従い、カイラやブアゼルに対して無礼な態度を取っていた執事だ。
デップはカイラと顔を合わせるや否や、私が愚かでした…!無礼をお許しください…!と土下座して謝罪してくる。
そんなデップや父の意向で雇われた使用人21人の処遇をどうするか決めることに。
まず彼女は父トラビスをトラン領地へ送ろうと考えていた。この屋敷から追い出すということである。
それに合わせて使用人21人もトラン領地に送り、そちらで働かせることにする。
そしてデップには特別な任務を命じた。トラン領地へ行って父がどのように暮らしているかを報告するようにというもの。父の行動を監視しようというのだ。
失望させません!侯爵様!とデップはその命令に快く従うのだった。
ビエナの不満
トラン領地の邸宅の規模は大きくないので、人力は問題ない。問題なのは彼らの給料をまともに支給する資金力がないこと。だからカイラはオルシエから彼らの月給の半分を支給することにした。
父はどうせこれまで不正に横流しにした財産でやりくりするだろう。
カイラがそのようなことを考えていると、ビエナが執務室にやって来る。
お姉さま、どういうつもりですか!?お父さまを部屋に閉じ込めるなんて!
ビエナはそのように怒鳴り込んでくるが、カイラはあまりまともに取り合う様子はなく呆れ顔だ。
不満を訴えてくるビエナだが、もうあなたの後見人は私だよとカイラは冷静に言う。もう私がオルシエ侯爵なのだからと。
その言葉にビエナはたじろいだ様子だ。
そしてふとカイラはビエナが皇后と何を話したのか気になった。ティーパーティー以降ビエナは大人しく、もしかしたら皇后に何か吹き込まれたのかもしれない。
本人に直接聞こうかどうしようかと考えていると、またビエナは不満そうに口を開く。
お姉さまはもうすぐ第2皇子妃になるのだから爵位は必要ないんじゃないですか?と。やはり侯爵の座が父からカイラに渡ったことが気に入らないようである。
騙されやすい子
不満そうにしているビエナのことを、カイラは適当に言いくるめることに。
もし第五皇子ラカンと成婚したいなら持参金を持って行かなければならないが、父がビエナの将来のためのお金まで無駄遣いしてしまって心配だと。成婚で重要なのは家柄と経済力なのだからとビエナの不安を煽った。
持参金を手に入れるためにはどうしたらいいですかとビエナが涙を流すと、一旦父と一緒にトラン領地へ行きなさいとカイラは命じる。
唐突な話に、私がトラン領地にですか…?と顔色が曇るビエナだが、ちょっと行くだけだよとカイラは囁く。父だけ追い出したと噂になって家門の評判が落ちたらあなたも困るのよと適当に理由をつけた。
全部君のためだよ。私はあなたの味方だ。
そのように言いカイラが頭を撫でると、私のために…?とビエナの心に少しずつ響いているようである。
それからカイラは話を続ける。
父は欲張りだから自分の邪魔になる子は許せないはずだと。カイラが幼かった時には父は優しかったが、今父の上にいる私を許さないだろうと話す。
そしてあなたは第五皇子妃になって父より身分の高い人になるのよと。皇帝、皇后、皇子たちを除いて一番高い身分になるのとビエナの耳元で囁く。
第五皇子ラカンは君に好意があるからと言うと、ビエナは頬を赤らめて嬉しそうにした。
そんなビエナの反応を見て、こんな浅はかな言葉に騙される子なのに、何で前世で私は騙されたんだろうとカイラは不思議に思うのだった。
黒幕がいるなら
浅はかな言葉に騙されるようなビエナだが、前世ではカイラが騙されていたわけである。そのことにふと疑問を感じた。
もしかしたらビエナは演技しているのだろうか。それとも他に彼女を操る黒幕がいるのだろうか。もし黒幕がいるならばそれは皇后だろう。
カイラはそのように考えた。
皇后ラグネシアは先代皇后を追い出した後その座に就いた女。子供が一人もいないのに皇后の座に居座っていることからも、いかに手腕が優れているか見当がつく。
そんな皇后がビエナを呼び出して何か吹き込んだのかもしれない。そう思ったカイラは、ビエナを皇后の近くに付けておくべきだと考えた。
第五皇子妃になるためには皇后からの歓心を買うように。それがきっとあなたの役に立つわ。
カイラがそう言うと、重々しくビエナが口を開く。
実は私が皇后陛下のティーパーティーに行ったとき、個別に呼び出されて言われたことがあるんです…。
ビエナはそのように切り出し、ティーパーティーの日のことを話し始めるのだった。
【23話】感想
無事侯爵の座についたカイラは、早速屋敷内の人員整理から着手していました。
そんな彼女のもとに不満を言いにやって来たのがビエナ。しかしカイラの適当な話に彼女はあっさり言いくるめられてしまいました。
演技でもしているのか、もしくは黒幕でもいるのかとカイラは疑っていますが、演技はなさそうな気がしますね…。ビエナはそんなに賢くないはず…。笑
そして黒幕がいるとしたらそれは皇后の可能性が高いようです。
ビエナはティーパーティーでの皇后とのやり取りを明かそうとしていますが、一体何を言われたのですかね。やはりカイラの事でしょうか?気になるところです。
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