ピッコマで公開されている「今世は当主になります」のネタバレと感想になります。
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「今世は当主になります」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【34話】ネタバレ
気づいていたクレリバン
いつも通り授業に向かうと、その日生徒はフィレンティア1人だけだった。
どうやらクレリバンが授業を中止だと他の子供たちに伝えたと言う。というのも彼はフィレンティアと2人きりで話がしたかったそうだ。
クレリバンはエスティラが作った薬を取り出し、そして彼女の周りで起きたことを話し始めた。
エスティラがその薬を作り始める数日前から、オマリー博士の期限が明らかに悪くなり、公然と弟子を貶し始めたという。
そしてフィレンティアがエスティラに悪いことを吹き込んでいると悪口を言って回ったそうだ。
それもロンバルディ商団で薬の販売が公表されてからはおさまったというが、そこにクレリバンは疑問を感じているという。
フィレンティアはわずか8歳の子供であり、エスティラの推薦状が欲しいと当主に言っただけなら、子供が駄々をこねているだけだとして特に気にも留められないだろうと。
それなのにオマリー博士は必死に彼女のことを蹴落とそうとしていたのだ。
また思い返すと紡織事業の時も、たまたま粗悪品を乗せた馬車にフィレンティアに連れられたギャラハンが来てから事態は好転していた。
全てフィレンティアが意図したものだったのではないかと思ったクレリバンが、それらのことを指摘すると、全て偶然ですよと彼女は焦りながら答える。
それならば先日のギャラハンの新規事業の話し合いの場で、自分に意見を言ってきたのも”偶然”なのですかと問い詰めるクレリバン。
そのときフィレンティアは察した。先日の父との話し合いでクレリバンが的外れなことを言っていたのも、自分のことを試すためだったのだと。
そしてこれ以上しらばっくれてもだめだとフィレンティアは感じ、ついに彼女は全てクレリバンの推測通りであると打ち明けた。
ただし今父が企画している事業は完全に父のものであり、自分はクレリバンに相談したらどうかと助言しただけだと付け加えるのだった。
能力を表に出さない理由
フィレンティアは、父ギャラハンの紡織事業の成功も、エスティラの薬の開発も、全て自分が意図して裏で動いていたことだと明かした。
それはクレリバンが予想していた通りのことだったが、ならばなぜその能力を積極的に表に出さないのかと彼は問う。
するとフィレンティアは、まだその時期ではないと答えた。自分はまだ若くて、父ギャラハンには名声が足りていない。そのような状況で当主ルーラックの寵愛を受けても、周りの反応は良くないだろうと言うのだ。
その話を聞き、そこまで考えているのかと驚くクレリバン。
続けてフィレンティアは、権力を握る前に信頼できる人たちで自分の周りを固めたいのだと話す。自分自身を証明することはいつでもできるが、単純に”資質がある”とだけ言われて終わってしまう。彼女は誰にも否定されない地位を望んでいるというのだ。
もしこの話をビエーゼに告げ口したら?とクレリバンが聞くと、フィレンティアは笑いながらこう答えた。
それは絶対にないですよ!先生はロンバルディを愛してますから!
クレリバンの誓い
先生はロンバルディを愛していますからと言いながら、フィレンティアの前世でのことを思い出していた。
祖父ルーラックが亡くなった後、すぐに独立したフェレット商会は急激な成長を見せ、ある噂が流れた。フェレット商会はルーラックの下で爪を隠したままチャンスを狙っていたのではないかと。
しかしフェレット商会はロンバルディ商団の核心となる分野には手を出すことはなかった。
その時フィレンティアはすでに家門を追い出されており正確な内幕は分からないが、独立後もクレリバンが密かにロンバルディを助けていたのではないかと考えていた。
つまりロンバルディは2年で崩れたのではなく、もしかしたらクレリバンのおかげで2年も持ちこたえたのではないかというのだ。
前世のそのような話から、クレリバンがロンバルディを愛しているとフィレンティアは確信していた。
それからクレリバンはフィレンティアの前に跪き、どうか私がフィレンティア様に仕えることを許可してくださいと言う。
するとフィレンティアは毅然とした表情でこう答えた。
いいですよ。ただしこれから私について来るの少し大変かもしれません。覚悟はできてますか?クレリバン。
こうして2人の関係が築かれるのだった。
【34話】感想
フィレンティアは素朴な子供のふりをしながら全て裏で操っていたわけですが、クレリバンはそのことを見抜いていたようですね。さすがに鋭いです。
クレリバンはフィレンティアに仕えるという話になりましたが、やはり表向きにはその関係を隠していくのでしょう。
それでもフィレンティアにとって心強い味方になってくれそうですね。
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