ピッコマで公開されている「今世は当主になります」のネタバレと感想になります。
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「今世は当主になります」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【33話】ネタバレ
鷹の目のように
いつもの授業終わり、フィレンティアはララネから赤いヘアリボンを貰っていた。
やっぱりフィレンティアは赤がよく似合うよと褒めてくるララネ。そんな彼女に、ララネは白が似合うねとフィレンティアは褒め返す。
それはお世辞ではなく、フィレンティアは、妖精のように白が似合うララネのことを見ているだけで癒されると思っているのだった。
しかしそんなフィレンティアは背後からただならぬ空気を感じていた。
それはクレリバンの視線であり、もう10日近くも前からフィレンティアのことを見る目つきが普通ではないのだ。
まるで鷹がエサを狙うような目をしている。
そしてふとクレリバンがフィレンティアに話しかけ、私と一緒に行きましょうと突然言ってきた。
動揺するフィレンティアだが、どうやらギャラハンとの会議に同席してはどうかという誘いであった。
フィレンティアもちょうど父の事業が気になっていたため、喜んでついて行くのだった。
ギャラハンの事業案
ギャラハンとクレリバンが事業について議論し、それをフィレンティアは座って見ているとう状況である。
ギャラハンが考えている事業案の概要こうだ。
今この世の中で”服を買う”ということは、職人にオーダーメイドの服を注文して購入するということを意味する。そのため衣類産業とは財力のある家や貴族たちの為だけの高級産業なのだ。
お金を持っていない平民たちにとって服とは、自ら布に針を通して自分の手で作るものである。
しかし今売っている布の値段に少し上乗せした価格で、誰でもすぐに着れる既製服があったなら、平民たちも喜んで買うだろう。
この事業が成功すれば、貴族だけでなく平民という新規の巨大な購買層を獲得できる。それがギャラハンの事業案が革新的である理由なのだ。
しかしギャラハンとクレリバンの意見は衝突していた。
この事業案の肝は、誰にでも買えるという安さであると主張するギャラハンに対して、クレリバンはある程度商品に高級感を持たせた方が良いと主張する。
人は良い品を目にしたら必然的に欲しがるから、まずはそこそこお金に余裕のある少数の平民を狙って高級なものを販売し、それから他の平民たちの欲を刺激しようと言うのである。
そんなクレリバンの主張を聞いて、なぜ急にあんな馬鹿なことを言うの?とフィレンティアは心の中で思っているのだった。
父を後押し
ギャラハンはクレリバンの意見に納得できないものの、押され気味であった。
このままでは事業が変な方向に向かってしまうと思ったフィレンティアは、意を決して声を上げ、父ギャラハンの意見を後押しする。
もしクレリバンの言う通り高級品を売るのであれば、平民にとって一生に一度だけ買える服になるかもしれない。そんな特別な服なのに、他の人が同じものを買えるなら魅力は感じないはずだと。
父のアイデアは簡単に変える服をたくさん売りたいというものだから、そのそもそもの考え方が変わってしまう。
もし高い服を売るのであれば、平民たちが服を買うことに慣れてから、段階的に売っても良いのではないかと訴えた。
もっと強く言うべきか、このくらいで一旦ひいたほうが良いのか、頭を悩ませながらもフィレンティアは出来るだけ父を後押しできるよう意見を述べた。
そんな彼女のことを見て、クレリバンは何だか嬉しそうに微笑んでいる。
何で笑っているの?と思ったフィレンティアは、彼の考えを理解できず戸惑うのだった。
その日の授業は
フィレンティアが父ギャラハンとクレリバンの話し合いに参加してから数日が経った。
話し合いの日から、なぜかクレリバンのフィレンティアに対する態度が戻り、彼女はそれを疑問に感じていた。
一時期は鷹がエサを狙う目で彼女のことを見ていたのに、また以前のクレリバンに戻ったのだ。
そのことを不思議に感じながらフィレンティアはいつも通り授業の部屋に行くと、そこには誰もいないではないか。
いつもなら早く来て本を本でいるはずのララネさえおらず、不審に思っていると、そこにクレリバンが現れた。
クレリバン曰く、他の人たちは来ないという。
なぜか生徒が1人だけという状況になり、フィレンティアはただ戸惑うのだった。
【33話】感想
クレリバンの意見が、ギャラハンやフィレンティアと真っ向から対立するとは珍しいですね。
何かクレリバンの思惑がありそうな気もしてしまいます。フィレンティアが何と発言するかを試したとか?何か考えがあるのではないでしょうか。
なぜか授業にフィレンティアしか来てないみたいですが、一体何が始まるのか気になりますね。
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