ピッコマで公開されている「しがみついても無駄です」のネタバレと感想になります。
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「しがみついても無駄です」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【9話】ネタバレ
カイラの策略
使用人を入れ替えると言い出したオルシエ侯爵に対し、カイラはあることを思いついた。
使用人たちの雇用契約書や給与支給内訳書、物品購入書まで、帳簿を全て残らず持ってくるようにとブアゼルに指示する。
帳簿をいつの間に…とブアゼルは驚いているようだ。たしかに前世のこの時期はまだカイラは帳簿に興味など持っていないかった。
しかし今はそんなことは重要ではないからと言って黙々と帳簿に目を通すカイラ。
するといくつか不透明な項目を見つける。母が亡くなってから父が管理をしていたわけだが、どうやら横領していたようだ。
ブアゼルが追い出されそうになっているのも、このことをオルシエ侯爵に追求したためのようである。煩わしく思ったオルシエ侯爵が解雇通告をしたのだ。
そしてカイラは自身の考えをブアゼルに明かした。それは彼女自身が侯爵の座につくということ。
生前に母が皇帝の公証をもらった文書があり、それを持って皇帝に謁見するつもりだという。
あとは任せて!と彼女はブアゼルに言い、自身を見せるのだった。
ジェーンに聞きたいこと
屋敷内には初めて見る顔の使用人たちがいる。どうやらもう新しい人たちを入れてきたようだ。
カイラはその使用人たちにビエナのお茶会の会場を掃除するようにと指示する。
そして部屋に戻ったカイラは一息ついてソファーに座り、皇帝への謁見をどのように請うかを考えていた。彼女が知っている最も皇帝に近い人物はやはりフェイロン。
フェイロンにお願いしてばかりね…と彼女は少し申し訳なさも感じる。
一休みしているカイラのところに、ジェーンがやって来ると、ジェーンに聞きたいことがあるんだった!とカイラはあることを思い出す。
それはビエナの成人式の日。フェイロンから貰ったドレス以外にラカンから贈られて来たドレスも部屋に用意されていたのだ。
フェイロンのほうを着ると言っていたのになぜなのかとその場にいた使用人に問いかけたところ、それはジェーンが用意していたのだと。
その時のことが気になり、カイラは今部屋にやって来たジェーンに質問する。するとジェーン曰く、ラカンの侍従に頼まれたから仕方なかったのだと。
ジェーンは皇帝の命を受けてカイラのもとにやって来た侍女。2年前の冬にカイラとフェイロンが婚約した後に皇宮からやって来たわけだが、ジェーンはオルシエ侯爵家で生活しているものの皇宮に所属する人間なのだ。
カイラはジェーンが味方なのかどうなのかを判断するために探りを入れようと思うのだった。
敵か味方か
ジェーンが味方かどうか探りを入れようと思うカイラ。
ここで仕えていて嫌になったことはないのかと質問すると、皇帝の命だから自分の思いなど関係ないとジェーンは無表情で答える。そして父はオルシエ家の家臣だから、カイラに忠誠を尽くす義務があると。
しかしカイラが知りたいのは自分への思いではなく、ビエナのことをどう思っているか。そしてオルシエ侯爵やラカンと繋がっているかどうかである。
ビエナのことは?と聞くと、正直よくは思っていないとジェーンは言う。
その答えを受けて、ひとまず今のところ探りを入れるのはそこまでにした。
皇帝がジェーンに命じたのはあくまでもカイラに仕えること。オルシエ家ではなくカイラ個人の侍女ということであり、他の仕事をする必要はないからとカイラは命じるのだった。
いつも自分のそばにいてくれたジェーンまで疑うのは気が重かったカイラだが、前任の皮をかぶって背後から狙っている可能性も否定できない。前世のラカンやビエナのように。
そのように思い、カイラは警戒を緩めないのだった。
ビエナのお茶会
成人式の舞踏会で社交界デビューした者には2つの課題が課せられる。
成人になったその日の午後に同年代の貴族令嬢を招いてお茶会を開くこと。そしてその翌日にもう一度同年代の令嬢を招いて舞踏会を開くこと。
成人した令嬢と親しい者が手伝いをするのが一般的だが、今回ビエナを手伝うのはカイラである。
ビエナが他の令嬢たちと親密になれる場をつくることが本来の役目だが、カイラにはそんなつもりは微塵もなかった。
お茶会が開かれる場所は別館にあるルーセントホール。
そこでは相変わらずビエナが他の令嬢たちの同情を買うようなことを話している。
こんな大事な日なのに姉であるカイラが一緒にいてくれないと。お姉さまはきっとお疲れなんですわ…などと言ってお人好しのふりをしているのだ。
それだけではなく、恨みを買ってここを追い出されでもしたら…とカイラのことを悪者扱いしている。
ビエナの話に乗せられた令嬢たちは、オルシエ令嬢に何かされたのですか!?などとカイラのことを悪くとらえているようだ。
そんなやり取りを見ながら、若い令嬢たちの心を奪うには上出来ね…とカイラは冷静な表情を浮かべている。
そんな時にカイラのもとに、ラカンから贈り物が届いたと報告が入る。前世では謝罪のたびに花を送って来たからその類だろうか。
そしてカイラは良いことを思いつき、ビエナのいる令嬢たちの席に姿を現した。
これでビエナのお茶会に花を添えてあげられるわと彼女は思っているのだった。
【9話】感想
オルシエ侯爵は横領をしていたようですね。ビエナも大概ですがオルシエ侯爵もこのありさまとは、本当にオルシエ家にはろくでもない人がいるものです。
今回ジェーンにまで疑いの目を向けたカイラ。まあ前世でラカンやビエナにあれだけ騙されたのだから、慎重になって当然ですよね。
ジェーンは味方であってほしいですがどうでしょうか。カイラが探りを入れているときに、皇帝の命なので…とジェーンが無表情な感じで答えているところは少し気になりました。何か思うところがあるのでしょうか。
それからビエナのお茶会が始まりました。カイラの思いついた良い事とは何でしょうか。楽しみです。
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