ピッコマで公開されている「しがみついても無駄です」のネタバレと感想になります。
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「しがみついても無駄です」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【21話】ネタバレ
カイラの怪我
カイラは、ビエナから取り戻した馬車の中、足に痛みを感じていた。
さっき皇宮の門に急いで走ったときに、ヒールを履いている足が擦り剝けてしまったようだ。
彼女の足は血がにじんでおり、それに気づいたフェイロンはさっとハンカチを渡す。
馬車の中向かい合って座っているわけだが、見ないようにしますので楽にしてくださいと言ってフェイロンはそっぽを向く。そんな彼の頬も耳も真っ赤で照れているようだ。
そんなフェイロンのことをカイラは何だかかわいいと感じた。
彼の言葉に甘えてカイラは靴を脱ぎ、楽な格好をする。
しかし靴を脱いでみても血が出ている足が痛く、ううっ…と声を上げてしまうカイラ。
どうしても気になったようで、こちらを見ないと約束していたフェイロンもつい見てしまったようだ。
君の怪我に気づかなかったのは僕のせいだから全て僕が責任を負いますと彼は言い出す。
そんな彼の言葉に、責任なんてあまりにも大げさな…と困惑した。
そして馬車が停車し2人は降りる。これ以上歩くのは危険だからと言ってフェイロンはカイラをお姫様抱っこして、皇居の医院まで連れて行くのだった。
ただの契約関係か
医院で手当てを受けたカイラのもとに、皇宮へ同行していたジェーンが駆け寄ってきた。
お嬢さま!どうしたんですか!?と彼女は動揺している。カイラの怪我をすごく心配してくれているようだ。
そしてやるべきことは終わったからと、家に帰ることに。
皇宮からの帰りの馬車にもフェイロンは同行してくれる。一人でも帰れるのに…とカイラは思っていた。
それから熱いと言って馬車の窓を開けるカイラ。さっきフェイロンがとった行動が恥ずかしかったせいで顔が火照っているようだ。
他の皇子であれば婚約者の帰りには騎士を何人かつけて送り出すだろう。フェイロンのように自ら同行する皇子などいない。
そしてお姫様抱っこして運んでくれたときも、周囲の人から見たら重傷を負ったかのように見えたはず。
今日のフェイロンの優しさが、カイラにとっては色々と恥ずかしかったようだ。
またさっき言われた”僕が全て責任を負います”という言葉。そんなこと軽々しく言っていいのですかと。カイラは引っかかっていたようだ。
フェイロンとしてはカイラは家族になる人だから責任を負うのは当たり前だと考えているようだが、カイラにはピンときていない。
私たちはただの契約関係じゃないですか!と彼女は言うのだった。
フェイロンにとって大事なこと
自分たちただの契約関係だとカイラは言う。だから責任云々の話ではないと。
カイラが持つべき権限を持てたら、その時からフェイロンが皇帝になれるよう協力する。それが2人の約束事だが、カイラはそれさえ守られればよいと話した。
しかしフェイロンにとってはそうではないようだ。契約の話以前にカイラは婚約者であり守るべき存在であり守らなければならない義務がある。契約よりもその事実が彼には大事なのだ。
カイラは成婚はまだ先のことだし不安なことだってあると言うと、僕が皇太子にでもなったらもう少し良い待遇をさせてあげられるのにとフェイロンは困り顔を見せた。
するとカイラは、あなたのせいではないですと言い、そしてそれはこれから一緒に成し遂げればいいと言う。
フェイロンは笑みを浮かべ、彼の笑顔を見てカイラの表情も緩んだ。
せっかく望みを叶えたんだから余計な心配はしないようにしようと彼女は前向きに考え、屋敷で待ってくれているブアゼルやソレン、ヘンソンのことを思い浮かべる。
ふとフェイロンがカイラに顔を近づけると、うん?フェイロンの瞳は元々こういう色だったっけ?と彼女は思った。
奥深い金色の瞳…こんなにきれいだったのか…と。
カイラがフェイロンの瞳に見惚れていると、彼はグッと顔を近づけてくる。彼女は恥ずかしそうに頬を赤らめているのだった。
【21話】感想
全ての責任を負うと言ったフェイロンに対して、ただの契約関係だと主張したカイラ。いや~そんなこと言われたら悲しいですよね…。
あまり表情には出さずに、契約よりも大事なものがあるとフェイロンは淡々と反論していましたが。あまりショックを受けてはいないのですかね。
結局最後には2人の表情は緩み、和やかな雰囲気になっていました。グッと顔を近づけたフェイロンと恥ずかしそうにするカイラですが、このあと一体どうなってしまうのでしょうか。続きが気になります。
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