ピッコマで公開されている「しがみついても無駄です」のネタバレと感想になります。
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【16話】ネタバレ
ビエナの悪行
メイドが部屋に持ってきたもの、それはカイラの母の形見である宝石箱だった。
カイラがそれをメイドからパッと取ると、それはビエナお嬢さまのものですのでお返しください…!などと言ってくる。
自分の悪行がバレてしまいビエナは青ざめた。
カイラがビエナに問い詰めると、オルシエ侯爵が間に割って入り、ビエナがお前のものを盗むはずがないだろう!と言って宝石箱を取り上げる。
しかしその箱はリッセン王宮の紋様であり、それはオルシエ侯爵も知っていることだ。カイラの母の形見であることはどう見ても明らかなのである。
するとオルシエ侯爵は、お前がビエナに譲ったことを忘れているだけではないのか?と訳の分からないことを言ってくる。
ビエナもその発言に便乗し、そ…そうです!そこに入っていたヘアピンを…と作り話を始めるが、以前ビエナがチラッと見たヘアピンのようなものはリッセン王宮のブローチ。細長い形をしているためヘアピンと勘違いしたようだ。
まさかブローチピンを頭に刺して使ったの?大変…怪我してないか確認しないと…
そのように言うカイラに、ビエナは徐々に追い詰められていく。苦し紛れの言い訳など通用しないようだ。
今度はまたオルシエ侯爵が口を挟んでくる。
お前がきちんと管理していなかったせいだろう!そうでなければビエナが拾うはずがない!
そう言われたカイラは最終手段を使うことにするのだった。
言い逃れできないビエナ
カイラは最終手段を使うことに。
その箱には持ち主に許可なく箱を開けた者を記録する盗難防止の魔法もかけられているのだ。
映し出して見ると、拾っているなどというものではなく、ちゃんと保管されているものを明確にビエナが盗んでいる光景が映し出される。
言い逃れできなくなったビエナが、涙を流して謝り始めた。貧しい暮らしをしてきた私には…と同情を買おうという作戦だ。
呆れたカイラはとりあえずビエナを部屋に帰らせるが、オルシエ侯爵はまだいちゃもんをつけてくる。わざとビエナに見せびらかして欲しがるように仕向けたんだろう!と。
ここまで話が通じないとカイラもどうしようもなく、どう解釈するかはご自由にと呆れ顔でため息をつくのだった。
それからカイラは、私はビエナのために最善を尽くすつもりですと言う。父を亡くし母の体調も思わしくない孤児同然でしょうと。
その言葉に激昂したオルシエ侯爵は、あの子は私の娘だ!と声を荒らげる。
するとカイラは、お父様の娘はビエナではなく私ですと冷静に言い返した。ビエナはあくまでも従妹でありオルシエ家の人間ではないと。
カイラのその言葉に、お前とは話もしたくない!と言ってオルシエ侯爵は部屋を出て行くのだった。
厨房を守るため
翌朝、カイラの元にはハルペン伯爵夫人から招待状が届き、ブアゼルが渡しに来た。
そしてどうやらオルシエ侯爵が新しい執事を雇ったようで、ブアゼルはその座を剥奪されたわけだが、カイラはブアゼルを自分の専属にすると言う。
また新しい料理長も雇ったというが、料理が侯爵の口に合わなかったから今のところは元の使用人のままだと。
実はカイラはこっそりと対策していたのだ。厨房のメイドであるソレンにメモを渡し、新しい料理長の料理にレティーナの粉を入れるようにと。レティーナは口に入れた瞬間吐き気がする奇異な植物だ。
新しい料理長がまずい料理を出したと言うことで、カイラの思惑通り厨房の使用人の入れ替えは保留になるのだった。
封臣会議
そろそろ封臣会議が行われるころである。封臣会議とはオルシエ家の封臣が帳簿を確認する場だ。
父が臨時で爵位を受け継いだ正式な公爵ではないため、この会議は開催されるのである。いわゆる監査といったところである。
普段なら簡単な報告で終わるが、今回は執事が味方ではないためオルシエ侯爵も慎重になっているだろう。
なぜなら彼にとっては横領の件が明るみになる危機だからである。
家族での食事の場
家族での食事の場。オルシエ侯爵、カイラ、ビエナ、アンドレアらが一緒のテーブルに。
顔を合わせるや否や、お前は父親に挨拶もしないつもりか?と噛みついて来るオルシエ侯爵。
挨拶したら返してくださるのですか?とカイラは呆れ気味だ。
するとオルシエ侯爵は突然バンっと机を叩き、その衝撃で熱いスープの皿がカイラのほうに飛んでいく。
スープはカイラの手にかかり、火傷してしまったようだ。娘が怪我しているというのにオルシエ侯爵は眉一つ動かさない。
するとカイラは父を挑発するようなことを言う。こんな野蛮な行動を平気でされるのだからお父様が言う貴族の品格は口だけのようですねと。
激昂したオルシエ侯爵はついに彼女のことを殴ろうとするが、間にアンドレアが入った。
代わりに殴られたアンドレアの頬は真っ赤に腫れあがっている。
実は侯爵の座から引きずり下ろす口実にしようとわざと避けなかったカイラだが、腫れあがっているアンドレアの頬を見ていかにオルシエ侯爵が本気で殴ったかが伝わって来た。
医者を呼んで来ようとするブアゼルを、新しく雇われた執事が止める。あんたに医者を呼ぶ権限はないと言って笑っている。
そんな騒動の中、突然カイラが涙を流してオルシエ侯爵に訴え始めるのだった。
カイラのシナリオ通り
突然涙を流すカイラ。
解雇した使用人は皆お父様のために尽くしてくれた者たちです…そんな彼らを見捨てるのですか…?と。
それからカイラは、過去のブランコでの事件の真相について話始めた。
ビエナがブランコから落ちるようにオルシエ侯爵が油を塗らせていたこと。ブランコを推すカイラが怪我をするように板の後ろ部分に細工を命じていたこと。
カイラは皆の見ている前でオルシエ侯爵が隠していた真実を明かし、彼は動揺する。
そしてカイラが怪我をしたからと第五皇子ラカンに連絡を入れたのは、実はカイラではなくビエナに会わせるためだったことも。血まみれの状態で皇子と会話などできるはずがないのだ。
傷はほとんど治っているから…などと言い訳をするオルシエ侯爵だが、カイラは前髪をかきあげ、隠していた額の痛々しい傷を皆の前で見せる。これが治ったように見えますか?と。
彼女は2度目の人生でようやく真相を知ったのだ。父がビエナとラカンを近づけようと企んでいたこと。そしてそのために娘の傷くらい簡単に無視できる人間だということを。
そして彼女はこの日のために額の傷を治療しないでおいたのだ。
屋敷中の人々が見守る中で、声を荒らげて娘を叩こうとする父親と涙を流しながら傷を訴える哀れな娘。
周囲の視線が集まりオルシエ侯爵はたじろいだ。
この状況を作り出すことがカイラの作戦だったのである。
オルシエ侯爵は哀れなほどにカイラのシナリオ通りに動いたのであった。
【16話】感想
オルシエ侯爵はとんでもないヤツだということが今回の話で分かりました。ビエナがカイラの物を盗んだ件について、どんなに証拠を突き付けてもいちゃもんをつけてカイラを悪者にしようとしてきます。
以前カイラは父について、何でも自分の思い通りにならないと気が済まない人物だと話していましたが、こういうことだったのですね…。自分の考え以外のことは認められないのでしょう。
カイラは2度目の人生で真相を知ったということでした。前世では真実を知らなかったから、物語の最初のほうで復讐の対象に入っていなかったのでしょうかね。
もしかしたらカイラにとってビエナとラカン以上に害悪かもしれません…。
果たしてカイラのシナリオは上手くいくのでしょうか。続きが気になります。
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