ピッコマで公開されている「今世は当主になります」のネタバレと感想になります。
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「今世は当主になります」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【12話】ネタバレ
取引商品の現物確認
ロンバルディの屋敷を訪れた馬車、それは商人集団デュラックの物であり、彼らが売ろうとしている商品をルーラックやクレリバンが自分の目で見て確認していた。
その商品はコロイの茎を長く紡いだ布製品であった。
帝国の東側地方で伝統的に使われている織物だと言って、ビエーゼやクロイトンは得意げに話している。
しかしルーラックもクレリバンも、それが粗末な品であることは分かっていた。
ビエーゼは取引の契約さえ結べれば皇后に近づけると考え先走っているのだろう。失敗すれば責任はもちろん皇后の怒りも被ることになる。
ルーラックはそのように心の中で思っているのだった。
フィレンティアの作戦
そんなところにフィレンティアとギャラハンがやって来る。
フィレンティアはおじい様の声が聞こえたから来たのだと言って偶然を装い、馬車に積んである布に興味を示す素振りを見せる。彼女もまた前世の記憶からその事業が失敗することは知っている。
フィレンティアがその布に興味を示す素振りを見せるのは、父ギャラハンにチャンスを与えるためだ。
彼女は父にその布を触ってみるように促し、彼が実際に触ってみる。
すると、これがコロイで作った織物ですか…聞いていた通り手触りが固くて…と正直な感想を述べた。
商品を悪く言われたビエーゼは不愉快そうにしている。
どうやらギャラハンはコロイの布について本で読んだことがあるらしく、ルーラックは彼にもう少し詳しく説明するように言う。
ギャラハン曰く、コロイは間単に手に入り布を作るのも簡単だから、平民たちが愛用する紡織物だと説明する。
その商品に自信を持っていた商団の長クロイトンも、他の者に良品だと言われ騙されていたようだ。
続けてギャラハンはコロイの紡織物には湿気に弱いという短所があると言い、実際に馬車に乗っている品を見てみると、確かにカビが発生している。
そんな短所の一方、コロイにも軽くて涼しいという長所があり、ネルを混ぜて織るのはどうかとギャラハンは提案する。
その話にクレリバンも乗って来て、その場で話は進展していくのだった。
チャンスを掴むギャラハン
せっかくギャラハンの提案をもとに、事業の発展の話が盛り上がっていたが、彼はほどほどの所で帰ろうとしてしまう。
フィレンティアは焦った。父が掴みかけているチャンスを棒に振ってしまいそうだからだ。
しかしそんな彼をルーラックは呼び止め、この事業はお前がやれとその場で任命されることに。
気が進まなそうなギャラハンだが、パパすごくカッコいいな~!とフィレンティアはキラキラした目で訴えかけ、結局彼は引き受けることにするのだった。
クロイトンも商品知識があるパートナーのほうが良いと言って快くギャラハンのことを受け入れる。
一方でこの事業からはじき出されたビエーゼは、悔しさをにじませてその場を後にした。
意図的にここに父を連れてきたフィレンティアの思惑通り、ギャラハンは事業を任されるというチャンスを手にすることになるのだった。
フィレンティアは、もしこの事業が大々的に成功したら、彼女たち親子は皇室から招待状が届くはずだと考えていた。
そして皇宮にいる第2皇子ペレス・ブリバチャウ・デュレリー。
フィレンティアは彼に早く会わなければいけないと思っているのだった。
【12話】感想
ギャラハンは事業を任されるというチャンスを手にしましたが、裏で誘導していたフィレンティアはさすが。器用なもんです。
事業を奪われた形になったビエーゼですが、ちょっと不気味さも感じます。ギャラハンのことを恨んで何かやり返してこないかという…。
とにかくギャラハンには任された大きな仕事をうまく推し進めて欲しいですね。
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