ピッコマで公開されている「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」のネタバレと感想になります。
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「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【23話】ネタバレ
異質な存在のカシス
俺がここから出たらロクサナはどうなるの?と尋ねるカシス。
こんな状況でも私のことを心配するの?まさか私が自分のために犠牲にでもなると思って?と思うロクサナは、ため息をついてこう言った。
あなたこそ私を妹だと勘違いしているんじゃないの?
カシスはじっとロクサナを見つめると、俺がお前を心配したらダメなのか?と問う。
ロクサナは彼の言葉に苛立ちを覚えた。今まで私が上に立っていると思っていた関係がいつも間にか逆転していたのだ。
私もそれなりに考えておいた方法がある。ペデリアンの人たちを安全な場所に移したから、時が来たら合流すればいい。詳しいことは今から話すと。
ロクサナはこう言ったが、ペデリアンの人たちを安全な場所に移したというのは彼を安心させる嘘であった。
彼女は彼らを北側の境界に案内するつもりであったのだった。
そこは最も危険な魔物が住む黒い森の沼地。そこに1度入った者は、肉体と魂が分離するまでけして抜け出すことはできない。
小説の中でアグリチェの人々がカシスを残酷にも弄び殺した理由がわかる気がする。
彼はアグリチェの人々にとってあまりにも異質な存在で、三角と四角しか存在しない場所に丸が飛び込んできたようなものであった。
そしてロクサナは思った。
カシスが回復の力を与えてくれた時、涙を拭ってくれたあの手を振り払うべきだった。このままではいけない。カシスを一刻も早く私の前から消さないと。
合わさっていく歯車
ある日の庭園でのこと。死体とその周りに群がる赤い蝶たちがいた。
それを横目に、それを早く片付けないとお腹をすかせた毒蝶たちが他のものにも襲い掛かるかもしれないねと話すロクサナ。
使用人たちの間で、ロクサナの雰囲気が変わったと噂をされるようになった。
まるであの毒蝶のように不気味であると。
ロクサナは、椅子に腰かけこんなことを考えた。
もしカシスが今すぐ自分1人の力でここから抜け出すことが出来たとしても、そうしないような気がする。自分の置かれた状況もわからないのに、私の状況を配慮するかもしれない。
そこに、父親のラントがやってきた。
毒蝶の飼育の様子を尋ねるラントに、ロクサナは順調であると答え、もっと強い人間の肉や血を食べればさらに強くなるとほほ笑んだ。
それを聞いたラントもニヤリと笑うのだった。
月間評価が3日後に迫っている。その時はカランチュラの生息地からデオンも戻ってくる。
ついに、1つ、2つと、歯車が合わさっていく…
【23話】感想
カシスはロクサナへの感情が強くなってきているように感じますが、逆にロクサナはどうなのでしょうか。
妹と勘違いしているんじゃないの?と少し冷たく突き放すような発言も見られましたが、果たして本心なのか。
これから心情の変化などもあれば面白そうですね。
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