ピッコマで公開されている「花は舞い風は歌う」のネタバレと感想になります。
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「花は舞い風は歌う」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【10話】ネタバレ
事件の後
部屋で一人過ごすビセンテ。彼の元には先日の事件の件で騎士のベロンが報告にやって来た。
どうやらゲシュレルに潜んでいた賊は全て捕らえられたという。僅か一週間で解決したようだ。
しかし首都警備隊のアンハッド分隊は解体し、皆地方へと左遷されたのだと。
というのも、犯人は捕らえたものの、その中で死者が出てしまったからだというのだ。さらに上の大隊長までその責任を負わされたと言う。
その話を聞いたビセンテは、父上の仕業か…と呟く。
そしてベロンは、ビセンテに命じられていた件の調査結果を手渡し、やはり何かあるようですと報告する。
ビセンテはこの事件の真相について、独自で調べていたようとしていたようだ。
この事件の行方不明者の中には貴族もいて、有名どころであればパンテッツ伯爵の甥であるクロリア・パンテッツ卿も失踪しているのだと。
この件については非公式に貴族会議が開かれるという。
そのような報告を終え、ベロンは退出していくのだった。
ビセンテの感情
一人になったビセンテは、賊のアジトでの出来事を思い返す。彼らは母エルセラのことを”上モノ”と呼んでいたが、ビセンテはそのことに憤った。
そして正当防衛が認められて法廷に出ずに済んだことには安堵を覚えていた。
どうせ無罪になることは確実だが、自分が平気で人の首をはねる人間だと母に知られたくなかったのだ。
こんな人間にしたのは、自分に無関心だった母である。それにも関わらず、今になって優しくしてくれることに戸惑ってもいた。
また返り血のついた服を母に見られたくないと感じたこと、それはあくまでも礼儀であり、それ以上のことは何もない。彼は自分に言い聞かせるようにそう思った。
最近の出来事を思い返し、ビセンテの心の中は様々な感情が入り乱れているのだった。
フィサリーデ侯爵邸へ
エルセラとビセンテはフィサリーデ侯爵邸へ向かっていた。
きっかけはエルセラが前世で死んだ原因である病気について、兄のカルオンに聞きたいことがあったからだ。
そしてエルセラは、どうせならと自分の出身家に息子ビセンテを連れて行くことにしたのである。
2人でフィサリーデ家に向かう馬車の中。
エルセラはビセンテが一緒に来てくれたことに感動しつつ、フィサリーデ家を気に入ってくれるかを不安に思っていた。ビセンテは自分のことを良くは思っていないだろうからと。
そして、これまで母親とは思えないほど無関心で酷いことをしたと謝罪しつつ、これからは普通の親子のようになりたいとエルセラは正直に話す。
するとビセンテは、母上の思う通りにしてくださいと答えた。彼も母と顔を合わせる機会が多くなり、決して悪い気分ではなかったようだ。
そんな息子の言葉にエルセラは嬉しそうにするのだった。
カルオン・フィサリーデという人物
ビセンテは、フィサリーデ侯爵がどのような人物なのかをエルセラに質問した。
フィサリーデ侯爵はエルセラの兄カルオン・フィサリーデであり、彼女はハルゼンと比較して話始めた。
ハルゼンは真面目で威圧的なところもあるが、カルオンは優しくて微笑みながら裏工作に勤しむ人なのだと。
そんなエルセラの説明に、裏工作…とビセンテは呟いた。
続けてエルセラは、カルオンが20歳で侯爵になったこと、家のことを大事にする人であること、また裏表で別々の顔があることを話す。
フィサリーデには敵が多かったため、表と裏の顔が必要になったようであり、後を継ぐとはそういうことなのだとエルセラは思った。
家を継いだ兄の姿を見たからか、エルセラはこうも思っていた。
ビセンテには裏に何のしがらみもない純粋で無垢な結婚をしてほしい。愛する人と結婚して幸せになってほしい。
そんなことを思っていると、馬車はフィサリーデ侯爵家の屋敷に到着するのだった。
貴族会議
一方のカルオン・フィサリーデ侯爵。彼は貴族会議に出席していた。
パンテッツ伯爵の持って来た事案を議論するために集まった貴族たち。
それでは初めてまいりましょう!というカルオンの一言で、非公式の貴族会議が始まるのだった。
【10話】感想
首都警備隊が左遷された件について、父上の仕業かとビセンテが呟いていましたが、そこはちょっと気になりますね。
それ以上詳しくは語られていませんが、やはり首都警備隊はハルゼンと敵対する関係なのでしょうか。逆に分隊長のアンハッドもビセンテのことを嫌いそうでしたね…。
ベルンハルト家とその周りの敵、味方の関係の全体図も注目して見ていきたいところです。
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