ピッコマで公開されている「花は舞い風は歌う」のネタバレと感想になります。
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「花は舞い風は歌う」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【58話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
フアンを追いかけて
土砂降りの街中で、エルセラは偶然見かけたフアンの後を追った。
びしょ濡れになりながらも、きょろきょろと辺りを見回すエルセラ。
急ぎ足で後を追いかけたものの、彼の姿を見失ってしまったのである。
それもそのはずで、フアンは彼女の存在に気づき、建物の陰に身を潜めていたのだ。
お互いに対立している家門同士であり、2人があったところで良いことなどない。
特にフアンは、同じくロベルト家のカイルから警告を受けていた。少し前から危険な人物がお前の動向を監視しているらしいぞと。
そのような事情もあり、エルセラとの遭遇を避けたのであった。
屋敷に帰ると
エルセラ、ビセンテ、アドラは皆びしょ濡れの状態で屋敷へ帰って来た。
フアンのことを追いかけたエルセラはもちろんだが、ビセンテとアドラも真剣な言い合いの中で雨宿りなどはしなかったのである。
2人は相変わらず険悪なムードで、またケンカしたのかな…とエルセラは困惑するのだった。
それからハルゼンが彼らのことを出迎え、冷えた体を温めるために火をおこすことに。
侍女のアドラは自分の部屋に戻ったようだが、家族3人で暖炉を囲いゆっくりする。
使用人は、エルセラが注文したカフスが届いたからと彼女のもとに持って来た。それは彼女からハルゼンにプレゼントしようとしたもの。
笑顔でハルゼンに見せるが、彼の反応はいまいち。冷静な表情のままである。
心を込めて選んだのに…と不満そうにするエルセラだが、誠意を込めて選んだ結納の贈り物にも君は同じ反応だっただろうとハルゼンは言い返す。
随分と昔の話だが、結納の品を選んだのはハルゼン自身だったようで、そのことにエルセラは驚いた。なんで言ってくれなかったのですか!?と。
それからビセンテは先に席を立ち、自分の部屋に戻っていく。
夫婦2人きりになった後、”ビセンテ”の意味はルーデンシア新語で”愛しい子”なんですって?とエルセラが口にする。それはさっき馬車の中でアドラから教えてもらったことだ。
あなたが名付けるなんて似合わないですねとエルセラが冗談めかして言うと、愛しかったから…と彼はしんみりとした表情で答えるのだった。
人の心は変わるもの
自分の部屋に向かっているビセンテは、さっきアドラに言われた言葉を思い返していた。
ある日旦那様が心変わりしたら?公爵夫人の人生はどうなるんですか?
彼女はそのように必死に訴えてきたのだ。
これまでビセンテは、母が弱者だと思ったことはなかった。フィサリーデであり、ベルンハルトであり、そして父が母を愛していたから。
しかし彼は笑いかけてくる母の顔を思い浮かべ、その瞬間ハッとした。人の心はいつでも変わってしまうものなのだと。
ずっと自分に対して無関心に接して来た母が、ある時から優しくなったという事実を改めて認識したのだろうか。
それは当然エルセラに対するハルゼンの気持ちにも同じことが言える。
もしハルゼンが心変わりしてしまえば、エルセラに対する家臣たちの待遇は冷たくなり、使用人も減らされ、行動も制限されるだろう。
つまりエルセラの人生はハルゼンに次第なのだ。
その夜ビセンテは、エルセラのメイドであるリエンの部屋を訪れた。
突然のビセンテの訪問に驚くリエン。
そして彼は、ここで母がどのように暮らしているのかを教えて欲しいと言うのだった。
【58話】感想
街中でふと見かけたフアンを追いかけたエルセラですが、彼と会うことは出来ず。彼はあえて遭遇しないように建物の陰に身を潜めていました。
フアンと話したいと思ったエルセラの心情が一体どういうものなのか気になります。恋心とは違っても、何か特別な人という想いがあるのですかね。雨の中必死に探していたエルセラの姿を見ると、なんだか切なくなります。
それから”ビセンテ”の名前の意味の話をされたときのハルゼンの表情が印象的でした。本当に息子のことが愛おしいんだなと感じられます。
また母の立場について改めて考えていたビセンテ。人の心は変わるものなのだとアドラの言葉で気づかされていましたね。それはまさに彼に対するエルセラの心がそうであったので。
リエンの部屋を訪ねたビセンテですが、メイドに話を聞いてこれから何か行動を起こすのでしょうか。楽しみですね。
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