ピッコマで公開されている「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」のネタバレと感想になります。
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「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【11話】ネタバレ
カシスの推測
カシスがアグリチェ内の全体図を全て覚えたと言うと、ロクサナはそれを燃やして破棄した。
部屋で一人になったカシスは、彼女が持ってきた毒草に触れ考えていた。
この花には毒があり、ロクサナは気づいていないようだった。
これが父の部下の贈り物なら、送り主がラント・アグリチェである可能性もあるのだろうか?
ならばなぜ自分の娘に?彼女から香るかすかな毒の匂いも関係があって、この前血を吐いたのもそのせいじゃ…
そんなことにカシスは頭を巡らせていた。
そして力を使うことを試みるも、拘束具のせいでまともに力が使えないのだった。
ラントの前では
ロクサナは父のラントの元にいた。
自分からのプレゼントであるオモチャ、カシスを気に入ったかと聞くと、ロクサナはとても気に入りましたと答える。
そしてラントは、ロクサナが自分によく似ていると言うと、彼女は心の中で、はあ…?どこが?と思う。
続けてラントはロクサナが昔出来の悪い貧弱な子供であったことが遠い昔のようだと言い、彼女の兄であるアシルの話をし始めた。それもアルルと名前を間違えて。
ラントは彼のことを何の取柄もない無能な兄と言い、幼い頃は彼がロクサナに悪影響を与えていたに違いないと言う。
その話を聞いたロクサナは、名前間違いについてアルルではなくアシルですと訂正するものの、不名誉な死に方をした人の名前を父が覚えておく必要はないと思いますがと言ってニコッと笑うのだった。
アシルは自分に取って何の意味も持たない。彼の生死に関係なく自分はこの座にいて、また誇り高きアグリチェであると口にした。
当然父の前だからであり、本心ではない。
デオンの行き先
部屋に戻るとロクサナは椅子に座り込み疲れた様子である。
それもそのはずで、朝はマリアに会い、さっきまでラントに会っていたのだから。
毒蝶が彼女の元に帰ってくると、西の境界で起こっていたことを報告してきた。
静まり返った漆黒の森を照らす赤い新月に、眠りから目覚めたカラスたちの鳴き声と無残な死体。
そして真ん中に立ち尽くしている黒髪の男は、デオン!
毒蝶の報告でその情景を見たロクサナは驚き、ガバッと起き上がって目を見開く。
デオンはラントが最も期待を寄せている息子であり、月間評価では毎月不動の1位。晩餐会も常連の怪物のような男。
デオン・アグリチェ。ヤツが戻って来る!
蝶が西の境界で彼を見たのは今よりずいぶん前の事であり、デオンが家に帰ってくるのも時間の問題。
ラントがデオンを派遣したのは教会の掃除の為であり、それに気づくのが遅すぎたとロクサナは悔いていた。
デオンの周りに転がっていた死体はおそらくカシスを探しに来たペデリアンの人たちのもの。
今日はツイていないと思いながら、その事実をカシスに伝えようと彼の部屋へ向かう。
そしてカシスと顔を合わせいざ言おうとしたとき、彼女は言葉を飲み込んだ。
やっぱりまだ言うべきではない。ペデリアンはカシスの捜索を続ける可能性が高く、引き続き境界付近の偵察を強化して様子を見たほうが良いだろう。
そう判断したのだ。
そして飲み込んだ言葉の代わりに彼女が言ったのは、カシス…早く良くなって、であった。
今はそれが一番よとロクサナは思うのだった。
【11話】感想
ロクサナはラントの前では、父の望むような人物でいなければいけないのは可哀想ですね。疲れそうです。
また話の序盤から居場所が不明だったデオンは、まさか蝶に偵察させていた西の境界にいてペデリアンたちを一掃していたとは。
この間マリアにカシスのことを知られてしまい、またデオンまで家に戻ってくるとなると、カシスのことを守るのがますます大変になりそうです。ロクサナこの苦難を乗り越えてほしいですね。
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