ピッコマで公開されている「皇女、反逆者に刻印する」のネタバレと感想になります。
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「皇女、反逆者に刻印する」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【19話】ネタバレ
アルベン・レッドモンという男
お待ちしておりました第7皇女殿下。
そのように話しかけてきたのはアルベン・レッドモンという男である。
彼はレッドモン伯爵の次男で現在は儀典部の官僚。そして将来の汚職完了である。
伯爵である父の力で官僚となった親の七光りの典型だが、出納部の実権を握ったのをいいことにあらゆる不正を働いた。
そしてイヴィエンヌもその被害者の1人であった。彼女に割り当てられた予算と物品も着服され、彼女は褒美の品を受け取ったことが一度もなかった。
アルベンは今日のパーティーでイヴィエンヌが誰と接触していたかを見ており、そんな目ざとい奴を敵に回すのは得策ではない。
そう思ったイヴィエンヌは、とりあえず笑顔で彼に挨拶した。
アルベンに与えるチャンス
アルベンは自分の忌々しい噂について話始めた。
自分が父のおかげで官僚になったというのはデタラメであり、上官のサンチェス伯爵に目をつけられてからなのだと。
サンチェス伯爵と言えばレッドモン伯爵とは犬猿の仲であり、アルベンが左遷されたのも彼が儀典部長になってからだ。
つまりアルベンの話は事実なのかもしれないということである。
アルベンはサンチェス伯爵に出世を阻まれていたようであり、もう一度チャンスを与えているかとイヴィエンヌは思った。
そして彼女はすぐに儀典部に戻ったほうがよいと彼に言う。第8皇女の指名式でたくさんの供物が使われ、未承認の供物も相当使われているだろうと。
実際にロゼニットのために使われた賢者の石はそれにあたる。
皇室の威信が損なわれるような記録は消した方が良いのではとイヴィエンヌは言い、アルベンはその助言に従ってそそくさと戻っていくのだった。
これでロゼニットが賢者の石の使ったことは秘密になってしまい、それはイヴィエンヌにとって望ましくないことだが、それでもアルベンは上官に認められることになる。
そうすれば彼が汚職に手を染めることもなくなり、イヴィエンヌの財産は守られるのだ。
それが彼女のとっさに思いついた作戦だったのである。
再びパーティー会場へ
緊張が解けてミカエリスにもたれかかるイヴィエンヌ。
しばらくこのままでいたいと言って、彼女はミカエリスの肩に寄りかかり少し休んだ。
アルベンとの遭遇は予想外だったからヘマしたらどうしようかと思ったとイヴィエンヌは言う。
しかしそんな彼女に、上出来だっただろうとミカエリスは褒めた。
とりあえず今日のミッションはほとんど終わったと言って、イヴィエンヌはミカエリスと共に再びパーティーに戻るのだった。
【19話】感想
イヴィエンヌとアルベンの話は結構ややこしかったですね。
簡単に言えば、イヴィエンヌは自分の財産を守るために、アルベンが手柄を立てることが出来るよう誘導したという感じでしょうか。
結果的にロゼニットも助けることになってしまいますが、それよりもやはり自分の財産のほうが重要ということなのですね。
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