ピッコマで公開されている「実は私が本物だった」の感想と考察になります。
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「実は私が本物だった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【139話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
ふと気づくとそこは
水の中へ沈んでいくキイラたちを眩い光が包み込み、そしてふと気づくと見覚えのある空間の中に。それは魔界でも経験した精霊石の中のよう。
第125話でのシーンですね。そのときキイラは結界の破片の中に入り込んでいましたが、結局はそれは精霊石と同じものだったのでしょう。
そしてキイラの目の前には何とコゼットの姿が。彼女まで精霊石の中に入ってきたのかとキイラは焦って身構えるも、コゼットのいつもとは違う様子。
というのもどうやらそれは中身がラギバッハではない本物のコゼットだったみたいです。
確かにその肉体にはラギバッハとコゼット本人の魂が共存しているという話が第137話であり、これまでは魔族の力に押さえつけられて表に出られなかったみたいですが、ついにこの空間で解放されたわけですね。
一方ラギバッハの姿や魂と思われるものはそこにはなく。やはり魔族なので精霊石の中には入って来れないのでしょう。
コゼットの意向
突然のことにキイラは困惑しつつも、本物のコゼットと会話を交わすことに。本物のコゼットとは初対面になりますね。
コゼットの魂はずっと表に出て来れなかったものの、その肉体で見て経験したものは全て知っているらしく。ラギバッハが精霊石を壊そうとしていることも把握しているみたいです。そしてそのうえでコゼットはキイラに会いたかったのだとか。
会話の感じからして本物のコゼットは善良な人という印象です。
そんなコゼットも最初は母を死に追いやったパルビス大公やエディンバラ侯爵、そしてキイラの存在を憎んでいたよう。自分らは一方的にやられてきた被害者だと伯父アイザック・バインベルク伯爵から教えられていたみたいです。
ただ実はバインベルク伯爵家も悪行を働いてきたという事実を後に知ることになり、復讐心を完全に相手に向けることが次第にできなくなっていったらしく。
そんな中でコゼットはラギバッハの本当の目的を知ってしまうことに。魂を捧げた母ロエナの願いを叶える気など毛頭なく、それどころか人間界全体を脅かす戦争を起こそうとしていることに気づいてしまったみたいですね。
コゼットは罪のない人々が傷つけられるのは望まないのでラギバッハの企みを阻止したいのだとか。
そういうわけで今のコゼットにはキイラへの憎悪の気持ちなどはなく、一緒に世界を救いたいという思いなのでしょう。
これまで作中ではラギバッハの魂が入っていたせいでコゼットの悪い顔の印象が強いですが、本物のコゼットは聖人のような人でしたね。
姉妹で共鳴を
コゼット曰く今の彼女の肉体は魔族の力が混ざって滅茶苦茶な状態らしく、そこでキイラが精霊の力を流し込めば肉体が完全に壊れてラギバッハの魂を追い出せるとか。
それは即ちコゼット本人の最期を意味するようですが、それでも構わないのだと。
こんなに善良な人物だったと分かったのに、これで死んでしまったら悲しいですね…。
またキイラはまだ精霊士の力を発現していないわけですが、今こそ姉妹間の共鳴を試してみるときではないかとコゼットは助言。
共鳴については以前第34話で詳しく触れられていましたね。先代の精霊士姉妹で妹が先に能力を発現し、身体的接触によって姉の能力も発現したという話でした。
今回の場合はキイラとコゼットの両者ともまだ精霊士の力を発現していないわけですが、ここは精霊石の内部であり世界中のどこよりも精霊の力が溢れている場所だからと希望を感じているみたいです。
それから2人が触れ合うと辺りには水しぶきが飛び、清涼な気運が周囲を包み込むという。共鳴が成功して精霊士の力を発現したのかもしれませんね。
それからコゼットはキイラをギュッと抱きしめ、必ずラギバッハを止めてくれと声をかけていました。あなたなら出来るからと。
本物のコゼットは本当に正義感が強くて心優しい人でしたね。どうにか彼女も生き延びて本物の姉妹として幸せに過ごす姿を見てみたいものです。
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