ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【40話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
ディランの暴走
皇城の中に入ったシャーリーズは、炎に包まれる建物と皇族の死体の山を目にした。
望んでやまなかった皇族の崩壊が目の前に迫ってはいるものの、本来であれば過去の皇室の悪行を突き付けて、正当な手続きを踏んで処刑する計画であった。
それなのにディランは計画に従わずに皇族たちを片っ端から始末したのである。
いつからディランは私の手に負えなくなったの…とシャーリーズは戸惑った。
彼女が皇城内を歩き回ると、ついに見つけたディランの姿が。
そして、皇帝を殺しましたか…?と小声で言うシャーリーズ。
皇帝だけは自分の手でとどめを刺し、自分の目でその最期を見なければならないと彼女は強く思っていたのだ。
シャーリーズの表情は途端に険しくなり、殺したのかと聞いているんです!!と声を荒らげる。
するとディランは、殺していませんよ…と答えた。まだちゃんと生きているというのだ。たしかに皇帝はディランの足元に、縛られた状態で転がっているようである。
そしてディランは少し微笑みながら、彼のやったことを説明し始めた。
最初は剣で殺そうとしたが、ギリギリのところで踏みとどまったのだと。それはある考えが浮かんだからだという。
それは苦痛の中で生かし続けるということ。それがもっと良い復讐の方法だと考えたのである。
だからなんと、皇帝にエヒリトのかけらを食べさせたと言うのだった。
想像を超えた復讐
エヒリトのかけらを皇帝に食べさせたというディランの言葉。
それを瞬間にシャーリーズは目を見開いて驚愕した。生命の創造は神の領域であり、人間の範疇を超えている。そんな惨たらしいことをそのままやり返すなど、さすがのシャーリーズも考えたことすらなかったようだ。
逃げたい…
彼女はふとそう思ってしまった。
しかしディランは微笑んでいる。エヒリトのかけらを食べさせた皇帝は、腕を切り落としても舌を切り落としても死ぬことはない。だから師匠の好きにしていいですよと言うのだ。
それが自分が師匠に贈ることができる最も完璧なプレゼントなのだとディランは考えた。
私を褒めて下さい。
そんな表情でディランはシャーリーズに寄り添ってくる。
エヒリトのかけらを食べさせたという衝撃的な事実に唖然としていたシャーリーズも、少しして冷静さを取り戻した。皇室を崩壊させるというのは元々彼女が望んでいたこと。それをディランは完璧にやり遂げたのだ。だから彼に対して怒ることではないと。
褒めて欲しいというディランの目つきを感じ、良く出来ました…と彼女はディランの頭を撫でた。
ディランはこれ以上ないほど嬉しそうな表情を浮かべているのだった。
もし私が逃げたら
それから事態はすぐに収束した。
皇居は魔塔の保護魔法により焼失することはなく火災はすぐに収まり、騎士や使用人たちは安全な場所に移動させた。
辞退が落ち着き、一人浴槽につかるシャーリーズは考えていた。
非道に権力の座を奪ったという印象が強くなってしまったため、反発が起こるかもしれないと。
元々はその翌日に皇室の罪を一つ一つ明らかにし、正当な手続きを踏んで皇族たちを処刑していく計画であったが、ディランの暴走により既に皇族を皆殺しにしてしまったからだ。
しかしきっとディランならうまくやれるだろうともシャーリーズは考えていた。
結局はディランがあまりにもうまく育ったということである。誰を咎めることが出来ようかと彼女は思った。
そんな彼女の前には妖精たちが現れる。
私が逃げたら手伝ってくれる…?
シャーリーズが突然そのように話しかけると、妖精たちは笑顔でうなずいた。私たちはいつもあなたの味方だからどんな頼みでも話してと。
そのように寄り添ってくれる妖精に、シャーリーズは意味深な表情を浮かべているのだった。
【40話】感想
今回の話でシーズン1は終わりになります。そしてついにタイトル「暴君を手懐けて逃げてしまった」の意味が何となく分かってしまいました!
突然シャーリーズに浮かんできた”逃げたい”という感情。つまり、暴君のディランを手懐けて皇室への復讐を果たした末、自らは逃げてしまいたいという気持ちになったわけですね。
タイトルの”逃げてしまった”の主語が誰なのかずっと気になってたんですよね。手懐けたけど結局ディランが逃げてしまったのかな?とかも思っていたのですが。笑
シーズン2はシャーリーズがディランのもとから逃げようとする的は話になるのでしょうかね?ディランは完全にシャーリーズに執着しているので簡単ではなさそうですが…。とにかく続きが楽しみです!
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