ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【31話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
ただならぬ視線
皇太子の冊封記念舞踏会で、カフーからダンスの誘いを受けたシャーリーズはそれに応じた。
最初の誘いは断らないのが礼儀なのである。
周囲の者たちは、とてもお似合いのカップルですねなどと話をしている。2人は元々ローナン家とデルモン家の間で縁談話が行き交っていた関係であり、それも影響しているのだろう。
手を取り合い踊る2人だが、シャーリーズは遠くからただならぬ視線が届いているのを感じていた。
その視線の主はディランである。
シャーリーズはディランが何を思っているのかを推察していた。
最初のダンスの申し込みは断ってはいけないというのが礼儀とはいえ、貴族令嬢は通常エスコートしてくれた騎士と最初に踊るのが普通である。
シャーリーズがカフーと踊っているのは習わしからすると異例でもあり、ディランはそれが気になっているのかなとシャーリーズは推察した。
しかしディランの想いはそんなものではなさそうだ。彼は非常に冷徹で鋭いまなざしをカフーに向けているのだった。
カフーの知っている未来
シャーリーズがカフーと踊り終わった後、すぐにディランが彼女の元にやって来て、少し強引に引き寄せてくる。
そして彼は、シャーリー…と名前を呼んだ。普段は師匠と呼んでおり、意外なディランの振る舞いにシャーリーズは少し困惑する。
それからディランは、少し話がしたいと彼女に言うのだった。
一方シャーリーズとのダンスを終えたカフーは、一人考えていた。
今の皇室は自分が知っている未来に比べて完全に歪んでしまっていると。彼は未来を見る能力を持っているが、シャーリーズだけは彼の見る未来通りには動かないのだ。
シャーリーズの介入が無ければ皇太子はディランではなく第5皇子だったはずなのである。
そのことについてカフーは直接シャーリーズと話をしたくてダンスを申し込んだわけだが、うまく探ることが出来なかったようだ。
そして、ディラン皇太子は穏やかな人ですねと話す周囲の者たちの話声が聞こえてくるが、そんなわけがないとカフーは知っていた。
ディランは牙を隠した猛獣であり、油断したら喉元を噛みちぎられてしまう。カフーはそのように思っているのだった。
名前で呼びたい
シャーリーズとディランは会場を出て、バルコニーで2人で過ごしていた。
そしてディランは突然、申し訳ありませんでしたと彼女に謝る。
何のことだか分からないシャーリーズだが、どうやらディランは名前を呼び捨てにしたことに謝罪しているようだ。
そしてディランはこの間伝えた3つのお願いの内、1つは無礼を許してもらうための免罪符をお願いしたことを持ち出し、その免罪符で許してほしいと。
しかし名前を呼ぶことなどシャーリーズにとっては無礼でも何でもないと感じた。ただ意外なことに驚いただけだった。
なぜ名前で呼んだのかとシャーリーズが聞くと、前々からそうしてみたかったのだとディランは答える。
そして名前を呼ぶだけはなく、名前を呼んでもらいたいとも思っていた。
少しためらいながらも、名前を呼んでもらえますか?とディランが聞くと、それはお願いですか?と聞き返すシャーリーズ。
ディランは違いますと答え、話を誤魔化して少し恥ずかしそうにしながらその場を後にした。
去り際のディランに対し、いつか名前で呼びますねとシャーリーズは言うのだった。
魔剣キーラだったころの記憶
一人になったシャーリーズは、名前を呼んであげればよかったかな…とも思っていた。
しかし軽い気持ちで呼ぶのは適切ではないような気もしていた。
彼の名前を呼ぶという簡単なことが、なぜだか難しく感じているのだった。
それから彼女は今いるバルコニーを見て、このような場所でカフーとダンテの会話を偶然聞いたことがあったなと思い出していた。
それは彼女が魔剣キーラだったころ。魔剣に変えられた彼女は周囲からしたら行方不明の状態だ。
婚約者として我々の代わりにシャーリーズを探してくれないか?と言うのがダンテがカフーに持ち掛けていた話である。対価としてローナン名義の城を引き渡すとも。
そのようにお願いするダンテに対し、カフーはその役目を受け入れるのだった。
そんな魔剣だったころの記憶を思い出し、キーラとして過ごした400年間に比べたら人間として生きている時間などわずかなものだと感じるシャーリーズ。
そして皇室に入って来た理由を、いつも覚えておかなければならないと自分に言い聞かせるのだった。
兄たちとの再会
一人でいるシャーリーズの元にやって来たアカンとダンテ。
君の誕生日はもうすぐだろう?と話しかけてくる。
その言葉を聞いたシャーリーズの頭には、自身の誕生日ということよりも、その日が大公妃である母の命日であるということが思い浮かぶ。
そしてシャーリーズは彼らに、私が殺人者って言いたいんですか?と返事をするのだった。
【31話】感想
今回の話は色々な場面が詰め込まれていました。まずはカフー。彼は自分の知っている未来が歪んでいることについてシャーリーズに話を聞きたかったようです。
彼自身としては何を目的としているのですかね?未来を変えないこと?それとも変わってしまうのをただ不可解に思ってその理由を知りたいだけなのか。とりあえずカフーの意図は気になるところです。
また今回のディランのシャーリーズへの執着心もすごかったです。一緒に踊っているカフーを睨みつける目は怖かった…。名前で呼び合いたいというのは逆に純粋過ぎてびっくりしてしまいますね。
そして最後に登場したアカンとダンテ。彼らは純粋にシャーリーズの気持ちを取り戻そうと誕生日の話を切り出しましたが、シャーリーズは母の死を責められてると感じてしまったようです。この後の展開が気になります。
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