ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【27話】ネタバレ
シャーリーズを訪ねるアカン
ローナン家長男のアカンは、除籍したいという妹シャーリーズを説得するために皇居を訪ねてきた。
シャーリーズは今ディランに剣術の授業をしている最中であり、守衛の者たちは止めたものの、私は彼女の兄でローナン家の次期首長だぞと言ってアカンは押し入って来る。
皇太子を教えているシャーリーズの授業がどの程度のものなのかとアカンは疑いを持っていた。
そして彼は剣術の授業をやっているという訓練場までやって来た。
するとそこには、目で追うのも困難なほど早くてレベルの高い剣術を披露するシャーリーズとディランの姿が。
そんな2人の剣術を目にしたアカンは言葉を失った。嫉妬心さえ感じるあまりの才能を目の当たりにし、これまで自分がシャーリーズにしでかしてきたことの愚かさに一瞬で気づいたのだ。
そのままシャーリーズと会話することもなく帰っていくアカン。
そして彼の後を追って皇居にやって来たダンテとちょうど遭遇した。
酷く肩を落としているアカンを見て、一体何があったんですか?とダンテは話しかける。
するとアカンは膝から崩れ落ちながら、取り返しのつかないことをしたようだ…と言う。
そして彼は何か察したのか、4年前に行われた剣術大会で優勝した双剣を使っていた小柄な少年を思い出していた。それは家門も明かさなかったリズと言う名前の少年。
アカンは頭を抱えながら、我々はなんてことをしてしまったんだ…と嘆くのだった。
皇太子妃の適任者
皇太子ディランの師匠として世に知れ渡ったシャーリーズの元には、多くの者から会いたいという誘いが来ていた。
貴族家の者やアカデミーの教授など地位のある者たちからの接触であったが、シャーリーズは全ての誘いを断っていた。
しかしその中にハルエ公爵家のレミヤという令嬢がいると聞くと、ピクッと反応するシャーリーズ。その令嬢にだけは会うと言う。
なぜなら、シャーリーズはレミヤが皇太子妃の適任者だと考えていたのだった。
早速レミヤを招待して一緒にお茶を飲むシャーリーズ。
最近皇太子妃候補を選出しているという噂が広まっており、レミヤは最も発言権の強いシャーリーズのところへやって来たのだ。シャーリーズにとってはレミヤの考えは見え透いているのである。
一方のレミヤは皇太子の師匠であるシャーリーズのことが読めずにいた。一体皇太子とはどんな関係なんだろうかと。
レミヤはシャーリーズのことを牽制しているようで、準備してきたお茶を差し出して様子を伺いながら話をする。
しかしシャーリーズはもう確信していた。野心や徹底した準備、太師である自分を警戒する冷静さ。皇太子妃にはレミヤが適任であると。
望みがあって私を訪ねてきたのでしょう?とシャーリーズは切り出し、そして自分ならレミヤを皇太子妃の座に据えることが出来ると伝えるのだった。
様子のおかしいディラン
レミヤとの対話を終えた後、シャーリーズはディランのもとに向かい、そしてすぐに伝えた。
ディランの結婚相手としてレミヤ嬢が最も良いだろうと。下の者たちを治める能力も野心も持ち合わせていて、皇太子妃に最適な人物であるとシャーリーズは説明する。
するとディランの表情は一変し、頭を抱える。ふらふらと目まいでも感じている様子だ。
そんな彼の様子に、体調が悪いのかな…?とシャーリーズは思った。
師匠は私がレミヤ嬢と結婚することを願っているというお話ですか?とディランが聞くと、シャーリーズはその通りだと答える。
少し沈黙したディランは、もう一度お聞きしますと言い、再び同じ質問をした。私をその令嬢と結婚させるつもりですか?と。
彼の問いにシャーリーズは少し戸惑う。何か気に入らないことがあるのか、なぜ同じ質問を2度もするのか。
そんな疑問を感じながらも、私は殿下にレミヤ嬢と結婚していただきたいですとはっきり言った。
その言葉を聞いたディランは、どこか悲しそうな表情を浮かべているのだった。
【27話】感想
ついにアカンは気づいてしまったようですね。シャーリーズの溢れる才能と、彼女をこれまで蔑ろにしてしまった愚かさに。
彼女が除籍しないよう説得すると自信ありげに訪れたわけですが、帰るときには絶望の表情を見せていました。もう説得は諦めるのですかね?まだローナン家にはラスボスとして父がいるので、もう少しいざこざが続きそうな気もしますが。
またシャーリーズが皇太子妃の候補についてディランに伝えると、ディランはかなり取り乱しているようでした。
きっとシャーリーズのことが好きなのですね。体調でも悪いのかな?と彼女はまるで察する様子もないですが、才能は溢れるのにその辺は鈍感なんですね…。
何だかディランが可哀想になってしまいます。
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