ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【12話】ネタバレ
母子の対面
ディランの母である第7后妃は随分と弱っている様子で、息子が部屋を尋ねてきてもベッドに横たわったままだ。
そんな寝たきりの母のために、ディランは最近の気候や咲いている花など外の様子について笑顔で説明する。
彼は母との対面がすごく嬉しそうで、そんな積極的なディランはシャーリーズも初めて見た。
またシャーリーズは初めて第7后妃のことを見るが、病に伏せた姿でも彼女からは気品を感じる。それもそのはずで、彼女はシャン王国の姫だった女性だ。
第7后妃には目的達成のために近づいたシャーリーズではあるが、生きている彼女の姿を見ると何だか複雑な気持ちになるのだった。
苦痛を抑える方法
第7后妃は夏の暮れから死ぬ方がましだと思うような苦痛を味わうことになる。
その苦痛を消す方法はただ一つ、ヒール草だけだ。希少なヒール草を持っているのは皇帝だけであり、皇帝が第7后妃のためにそんな貴重なものを使うはずがない。
何か方法はないだろうかと考えたとき、シャーリーズはふと剣術大会のことを思い出した。
優勝者には皇帝に願いを言う権利が与えられるものであり、国籍性別など関係なく誰でも参加できる。
建物を丸ごと欲しいという願いでさえ叶えられるため、そこで優勝してヒール草を願えばいいとシャーリーズは考えた。そして性格上受けた恩をディランは決して忘れないだろうと。
そんなことを部屋の隅で考えていると、第7后妃はシャーリーズに話しかけてくるのだった。
初めての接触
第7后妃に話しかけられ、シャーリーズは自己紹介する。ディランの教育係であるとも。
息子に師匠ができたということで、第7后妃もなんだか嬉しそうだ。
息子はまだ若輩者ですが…と彼女はへりくだり、シャーリーズのことを立ててくれる。謙遜を美徳とするのはシャン王国の文化でもある。
皇子は私が教えることがないくらい優秀で…とシャーリーズも謙遜し、笑顔で応えた。
シャーリーズが第7后妃の手を優しく握ると、その手は力がなく乾いている。それでも温かかった。
そんな第7后妃の手に触れたことで、シャーリーズは何だか胸に重石を乗せられたような気分になるのだった。
【12話】感想
シャーリーズが複雑な気持ちを感じるところが印象的です。
元々はディランを手懐けるための手段の一つとして、第7后妃と接触しようとしたわけですが、痛々しい姿や幸せそうな母と息子を見て心が揺れているのかもしれません。
胸に重石を乗せられたような気分というのも、ひしひしと伝わってきます。
そして剣術大会の話が出てきました。以前の話でシャーリーズの兄も剣術大会出場のために訓練しているという場面がありましたが、この大会で実家の家族たちと再会しそうな予感!楽しみです!
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