ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【10話】ネタバレ
裏の支配者
夜暗い部屋で、シャーリーズはベッドに横たわりながらディランと彼の母について考えていた。
ディランは父である皇帝には全く関心がなく、ただ一人母である第7后妃だけを大切にしている。
シャーリーズが過去に戻る前の後継者争いの中心には、今考えてみると必ず第7后妃がいたのだ。
彼女のことを虐めた第2后妃と第4后妃の息子である6人の王子たちは真っ先に死んだ。
また第7后妃の故郷であるシャン王国を侮辱した皇太子は最も残酷な死に方をした一方、第7后妃の葬儀に唯一参席した第5皇子は後に皇帝の座につくことになる。
それらのことを最初は偶然だと思っていたシャーリーズだが、それは違うと今は確信している。全てはディランの母である第7后妃と関係しているのだ。
それが意味するものは、帝国の裏の支配者がディランだったということ。そのことは彼が死んだ後に明らかになった。
彼は皇帝をも操った真の権力者だったのだ。
それだけではなく当時匿名で有名だった画家や作曲家、劇作家の正体もディランであり、様々な分野で彼は才能を発揮していた。
彼の死後に発見されたメモはノートのメモは大きな話題となり、学者たちはディランの才能に気づかなかったことを嘆いた。それと同時に母の第7后妃にも注目が集まるのだった。
母の遺言
第7后妃が息子に向けて残した遺言。
それは、”決して目立たずにどんな手を使っても生き残りなさい”というもの。この言葉がディランの人生を決めたのだ。
もしその言葉が、”皇帝になりなさい”や、”帝国を滅ぼしなさい”なら歴史は変わっていたのかもしれない。
そしてシャーリーズが今このタイミングでディランの教育係になった理由。それは今年の秋にディランの母である第7后妃が死ぬのだ。死因は中毒死である。
ディランの心をつかむためにこの時期を最大限利用しようと考えているのだった。
聞こえてくるピアノの音
シャーリーズが夜自分の部屋で一人過ごしていると、ふとピアノの音が聞こえてきた。
それはダルーケンが作曲した「秘密の挨拶」という曲で、ディランの寝室から流れてくる。
この曲は、意図を持って近づく相手を逆に誘惑する歌。
そんな曲をディランがピアノで弾いているのだろう。
シャーリーズは暫くそのメロディーを聞いているのだった。
ローナン家の次男ダンテ
ローナン公爵邸では、公爵家の次男ダンテへ侍従がある報告をしていた。
それはシャーリーズからの返事が来ないということ。
父や兄のように妹を空気扱いするわけには行かないと思った彼は、少し前に皇宮へ行ったシャーリーズへ手紙を送っていたようだ。
ローナン公爵家の中で唯一シャーリーズに関心を持っていたのがダンテである。
とはいえ、それさえも道を這いずるアリに向ける程度の関心でしかなかったのだ。
【10話】感想
母を侮辱した者は殺し、敬意を払ってくれた者を皇帝に押し上げるとは、ディランは完全に裏の支配者ですね。
シャーリーズが蘇る前の世界では、母の遺言がディランの人生を決めたということですが、今回の世界でも今年の秋に亡くなる予定ということで、次はどんな遺言を残すのですかね。
母の遺言がディランの人生を変えると考えると、シャーリーズは第7后妃に接触して何か影響を与えたりしようとするのでは…?
ディランの母も含めた今後の展開がどうなるのか楽しみです。
またローナン公爵家で次男だけはシャーリーズに関心を持っているということで、優しいのかなと少し期待しましたが、道を這うアリに向ける程度の関心って…。全然優しくないですね。
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