ピッコマで公開されている「悪女を殺して」の感想と考察になります。
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「悪女を殺して」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【78話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
ヘレナとの出会い
皇太子として育てられたアレクトの幼少期の話。
母である皇后には成長するとともに冷遇され、父である皇帝からは興味すら持ってもらえなかったアレクト皇太子。
彼にとって心が安らげる場所でなかった皇室がヘレナという少女に出会って変わることに。
ある日、庭園でアレクト皇太子と出会ったヘレナは彼を皇太子とは知らずにほほ笑み、彼に手を差し伸べます。
彼はヘレナのことを天使の様だと思うアレクト皇太子。
その後、アレクトが皇太子だと知ると無礼な態度を取ったことを謝罪するヘレナ。彼は今まで通り接して欲しいと懇願すると、ヘレナを自分に繋ぎ止めておくため2人は友人となるのでした。
今のアレクト皇太子がこうなってしまったのは皇帝と皇后に原因があり、皇后がこうなってしまったのは皇帝に原因があり、悲劇が悲劇を呼んでいるという感じですね。
ヘレナは1人でいるアレクト皇太子を迷子だと勘違いして、笑いかけて手を差し伸べてあげただけなのですが、それすらしてもらったことのなかったアレクト皇太子には彼女が眩しくて天使のように感じられたのでしょう。
アレクト皇太子がヘレナに執着するのは、皇太子ではなく自分という存在をみてくれた初めての相手だからなのかもしれませんね。
憎しみの心
その後、婚約者となったエリスの父ミジェリアン侯爵がヘレナの家門と兄を反逆罪で追い込んだ真実を知ったアレクト皇太子。
母の冷遇、父の放任、乳母の無関心のすべてはミジェリアン侯爵の計略だったことに気が付きます。
婚約者の相手はエリスではなくヘレナだったら良かったと、エリスに対して憎しみの感情が芽生えるのでした。
両親や乳母が自分に無関心なのも全てミジェリアン侯爵のせいにしたかったのでしょうね。
そして、怒りの矛先はミジェリアン侯爵の娘だというだけのエリスに向けられます。読んでいてどんどん悲しくなってきました。。
残忍な言葉
ある日、青年になったアレクト皇太子が泣いていたエリスに出くわすと、何もなかったかのように笑顔を向けるエリス。
いつか自分に情が湧いてくれるはずだと言い、愛しているとアレクト皇太子に話します。
すると、アレクト皇太子は君が生まれてこなければよかったのにとエリスに告げるのでした。
アレクト皇太子が言った言葉は絶対に言ってはいけない言葉ですが、それを口に出してしまうほど、彼はエリスを傷つけてもいい存在だと思っていたのだと思います。
ずっと彼女を傷つける言葉を言ってきたでしょうから、もう麻痺してしまっていたのかもしれません。
エリスは態度にこそ出してきませんでしたが、こういった傷が積み重なって結果死を選ぶことになったのでしょうね…。
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