ピッコマで公開されている「悪女を殺して」の感想と考察になります。
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「悪女を殺して」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【77話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
毒の塗られたカップを
毒の塗られたカップを渡しに皇后の元を訪れたエリス。
4枚の葉っぱがある方が毒が塗られたカップだと説明し終えて退室しようとすると、皇后はエリスが殺人罪で捕まった場合に入れられる部屋に秘密通路があると明かします。
皇后が秘密通路を使ってエリスを逃がそうとする一方で、自分も皇后同様に死を望んでいるのだと答えるエリス。
私が生かそうとするものたちは皆私の言うことを聞かないと皇后はポツリと言うのでした。
最初、皇后はミジェリアン侯爵の娘であるエリスを無条件に憎んでいましたが、最近はその感情が変わって来たように感じます。
今回のシーンの冒頭でエリスに少しやせたと声をかけたり、エリスには生きて欲しいと願ったり。
もちろんエリスが自害して息子の恨みを晴らしたい皇后の救世主になった影響もあるでしょうが、自分と似たような辛い人生を送るエリスの気持ちもわかったのかもしれませんね。
また、自分が生かそうとする者たちが言うことを聞かないという皇后の発言は読んでいて悲しくなりました。
自分の死んでしまった息子も秘密通路で逃がそうと考えていたのかもしれませんね。
皇后のたくさんの使用人も皇帝に殺されてしまいましたし、改めて皇后も可哀そうな人だと思います。
しかし、今もなお亡き息子の影を追いかけている母親の姿を見て、アレクト皇太子はどう思っているのでしょうか。自分がアレクト皇太子の立場だったら死んだ兄よりも自分のことを見て欲しいと願うと思います。
そう考えると、愛してくれない父親と兄のために死のうとしている母親の間にいるアレクト皇太子も被害者の1人なのかもしれませんね。(だからといってアレクトがエリスにしてきたことはもちろん許せないでのですが…)
変わった「エリス」
エリスが退室をすると、通路で待ち構えていたアレクト皇太子。彼はエリスの腕を掴むなり、婚約破棄を望んだのはエリスだったのかと責め立てます。
彼の手を振り払って冷たくあしらうエリスに、君は変わったとポツリと言うアレクト皇太子。
エリスがため息をついてその場を離れると、私を愛しているではないかとアレクト皇太子は呟くのでした。
さきほどアレクト皇太子も被害者の1人だと可哀そうに思ったのですが、やっぱりムカつきますね!!!!笑
婚約破棄を望んでいたのはアレクト皇太子も同じなはずなのに、今更なぜこんなことを言って来るのでしょう。
アレクト皇太子にとってエリスは自分を常に愛してくれている存在で、そんな彼女から婚約破棄をされるわけがない=エリスが変わってしまったということなんですかね!?
エリスのことをよくわかってもいないのに変わったと知っているかのように話すのもうんざりですし、エリスが自分を嫌いになるはずがないと盲目的になっているのも吐き気がします。
婚約破棄されたことよりもエリスが自分を愛していないという事実が受け入れられないのでしょうが、いい加減に現実を受け入れろ!と言いたいです。
ある少女
私を愛しているではないかというアレクト皇太子の言葉で激怒したエリスは、突然笑い出してある少女の話をし始めます。
自分が皇太子妃になると信じていたある少女の話。そんな彼女がいくら努力をして無駄だっと思ったある日、この世界から自分が消えたいと願ったと。
すると、エリスはアレクト皇太子の目の前に立ち、それでは私は誰でしょう?と問いかけるのでした。
ある少女とは「エリス」の話ですが、当然これはアレクト皇太子にもわかったことでしょう。
「エリス」がこの世界から消えて、それでは今アレクト皇太子の前にいるエリスは何者なのか。
エリスが元の「エリス」ではないと明かす流れになりましたが、アレクト皇太子はそれを信じられるのでしょうか。今後がどうなっていくのか目が離せませんね!
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