ピッコマで公開されている「悪女を殺して」の感想と考察になります。
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「悪女を殺して」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【55話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
ジェーンの人生
貧しい貴族と結婚し、夫を愛してはいなかったが平和な暮らしをしていたジェーン。
しかし、夫が病気になると生活は一変します。
生活費や薬代を工面するために懸命に針仕事をしますが、努力もむなしく夫は亡くなってしまいます。
その後、未亡人となったジェーンは手あたり次第に働き、借金を返すころには裁縫がとても上手になっていました。
そして、ジェーンが侯爵家侍女の服を手直しした時、その才能を見出したのはエリスなのでした。
急にピンク髪のジェーンという女性が出てきて???でしたが、エリスにとって関係の深そうな人物のようですね。エリスとジェーンとの出会いが描かれており、これは過去の出来事ということのようです。
ジェーンを捨てる日
エリスは侯爵家で内密に自分のドレスを作るように依頼すると、それを仕事を受けることにしたジェーン。相手はミジェリアン侯爵家の令嬢であるエリスですから、ジェーンに断れるという選択肢はなかったのでしょう。
エリスの期待に応えるために必死にドレス作りをするジェーン。エリスにふさわしいドレスを作っているうちに、服を作ることの楽しさに気付きます。
そして、自分のドレスをエリスが着るのを見た時、自分の作品が主人に出会って完成したことに喜びを感じるジェーン。
エリスはジェーンの仕事ぶりが気にいると、今までの人生を捨てて自分の服を作らないかと提案します。
エリスの服を作るのは卑しい身分ではいけないからと、新たな身分で新しい人生を送るのだと。
人の気持ちを無視して勝手に提案してくるエリスに悔しさを感じつつ、その提案を受け入れるジェーン。自尊心よりも貧しさから抜け出すことを選んだのです。
そして、エリスが彼女に名付けたのはマダム・トワローズ。
ジェーンは夫のお墓の隣に「ジェーン」と書かれた自分のお墓を作ると、これからはマダム・トワローズとして生きて行くことを決意するのでした。
ジェーンとはマダム・トワローズのことだったのですね。
ジェーンは夫のことを愛していないと言っていましたが、彼の薬代を必死で稼いだり、夫のお墓の隣に自分のお墓を作ったりと、夫に対してちゃんと愛情があったのではないでしょうか。
今のマダム・トワローズはとても華やかで明るいイメージですが、それは作られたものだったのですね。
今までは1人のサブキャラくらいにしか考えていませんでしたが、 マダム・トワローズのことがもっと気になるようになりました。
ヘレナの時もそうでしたが、主人公以外のキャラクターの目線での回想があるのがおもしろいですね。よりそのキャラクターのことを詳しく知ることができるので。
悪女を殺しての主人公はエリスですが、その他のキャラクターもそれぞれの人生があるのだと気付かされる回でした。
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