ピッコマで公開されている「悪女はマリオネット」のネタバレと感想になります。
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「悪女はマリオネット」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【10話】ネタバレ
レイジェフの心の変化
カエナは家族に対して特に思い入れはない。皇帝には邪険にされ、レイジェフには利用された挙句切り捨てられた。
それでも彼は弟であり、今のような狡猾な性格になったのは環境のせいもある。これから愛情を注げば変わるはず。
カエナはレイジェフに対してそう思っていた。
彼女が一緒にパイを食べようかと言うとレイジェフは嬉しそうにする。
そしてあなたはいい子ねと頭を撫でると、彼は驚きながらも幸せそうな表情を見せるのだった。
レイジェフの心は確かに少しずつ変わっていた。これまではカエナのことを人形だと思っていたが、今では優しくて美しくてこの宮殿で唯一の心の拠り所。
彼はカエナのことをそのように思い始めるのだった。
そしてそれを陰から険しい表情で見ていたのは、レイジェフの策士であるエバンス。
彼がレイジェフに仕えてきたのは、暴君と言えどもハインリヒより扱いやすかったからである。
エバンスとしてはレイジェフにこれからも傲慢にふるまってほしかったようだが、カエナの登場によって彼の予定は狂ったようだ。
これからは九尾所も注意深く見ておかなければと彼は思うのだった。
純粋無垢な娘のふり
カエナは皇帝の部屋を訪れていた。
リディアに対するカエナの寛大な対応について、皇帝は感心したようだ。
皇帝は侍女たちも管理できてこそ本物のリーダーだと言う。
ルーデン侍従長のようにですね?とカエナが聞き返すと、側にいるルーデンは身に余るお言葉ですと言って微笑む。
そしてカエナは、新しい侍女を何人か雇いたいと言う。首都の流行を良く知っている侍女がいたらファッションももっと流行についていけると言って、彼女は純粋無垢な娘の表情を見せた。
しかしそれもカエナの作戦の内である。どのみち侍女たちはいつか全員入れ替えることになるが、この段階から手の内を見せては皇帝に牽制されてしまう。
だから純粋無垢な少女のような一面も見せたのだ。父に可愛がられる娘くらいの立ち位置を今は守ろうしているのである。
クローレンス・イェレヴァン
話題は目前の成年式の話になり、カエナにシャペロンがいないことを皇帝は問題視した。シャペロンとは貴族令嬢の結婚前の世話などをする付添人だ。
カエナには元々クローレンス・イェレヴァンというシャペロンがいたが、レイジェフによって流配の刑に処されてしまったのだ。
皇后の幼馴染であるクローレンスを追い出すことに、当時は皇帝も同意していたが、今となっては後悔することに。
そして少し考えた末、クローレンスの謹慎を解除しようと皇帝は言い、カエナは笑顔になった。
クローレンスは幼いカエナの面倒を見てくれた優しい人であり、母のような存在であったからだ。
カエナは彼女に再び会えるのを楽しみにするのだった。
ラファエロと再会
カエナが皇帝との時間を終えて部屋を出ると、そこにはラファエロがいた。
すでに5回面談を断っているカエナは少し気まずさを感じながらも、2人は挨拶を交わす。
陛下への謁見にいらしたの?とカエナが聞くと、カエナ殿下にお会いしにまいりましたとラファエロは答えるのだった。
【10話】感想
レイジェフのカエナに対する心の変化が明らかになってきましたね。少しずつ信頼感が増しているようで、カエナとしては順調なのではないでしょうか。
また思わぬところでラファエロと再会することになってしまいました。ラファエロはしばらく彼女に会いたがっていましたが、一体どのような話をするのでしょうか。
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