ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【29話】ネタバレ
隠れていた女
夜、一人で剣術の練習をしているシャーリーズ。
彼女は突然、出てこい!と言う。
どうやら草むらの陰から何者かがシャーリーズのことを見ており、彼女はそれに気づいていたようだ。
姿を現したのは暗殺ギルドのギルド長であるルーシーという女。
実はルーシーは以前シャーリーズの命を狙って襲いに来たことがあったが、シャーリーズの圧倒的な実力に返り討ちにされたことがあった。
そのときシャーリーズはルーシーを殺すことも出来たが、一応生かしておいて今は手下のような状態である。
そしてルーシーは、面白い情報を知っている人がいるからと言って、一緒に飲み屋に行かないかとシャーリーズを誘った。
シャーリーズが求めている情報は、反逆に役立つものか、もしくはエヒリトのかけらに関するものか。
後者はないだろうと思ったが、前者の反逆に役立つ情報が何かあれば…と思い、シャーリーズはその誘いに乗るのだった。
飲み屋でのこと
シャーリーズはルーシーに案内された飲み屋にやって来た。
2人はカウンター席に座ってひとまずお酒を飲む。
ルーシーが言っていた面白い情報を知っているという人は約束の時間になっても来ない。
面白いものを見せてあげたかったのに…とルーシーは申し訳なさそうに謝る。
そんな話をしていると、店の中では何やら男たちが賭け事をしている。それはナイフを投げて的である黒硬石に突き刺すというもの。
普通は固くて簡単に突き刺すことなどできない。
そんな男たちの遊びに、シャーリーズも参加することに。
彼女の剣捌きをもってすれば余裕の事であり、シャーリーズは見事にナイフを突き刺して見せるのだった。
男たちはお金を賭けていたわけだが、何を賭けるわけでもなく参加したシャーリーズ。本来は彼女の勝ちであり、何か望むものはないかと一人の男が話しかけてきた。
そんな男に対し、私たちは価値のある情報が好きだよとルーシーは答える。
すると男は、一つ貴重な情報を教えてあげようと言い、話始めるのだった。
貴重な情報
男の話によると、ライオン山脈の白い洞窟には伝説の魔物が住んでいるのだと。
シャーリーズはその話を何となく知っていた。
ライオン山脈は、皇族の誰も支持することなく中立を維持したケニン公爵家が保有している領地だ。ケニン公爵家は地方で有数の軍事力を持っている高位貴族。
そしてシャーリーズの記憶によれば、ライオン山脈にはケニン公爵家が探しているという家宝が眠っているはずである。
最近レミヤが皇太子妃の座を辞退したため、外戚によって政治的基盤を築くことが困難であることに頭を悩ませていた。反逆のためには支持勢力が必要なのである。
もしライオン山脈の家宝を取り戻したら、ケニン公爵家の心を惹きつけることが出来るかもしれない。
男からの情報がきっかけで、シャーリーズはそのようなことを思いつくのだった。
それから飲み屋から帰るシャーリーズは、半月ほど休暇を取る必要があると考えていた。ライオン山脈は首都から少し遠いのである。
まもなく皇太子の冊封記念舞踏会が開かれるが、それだけは出席するつもりであり、あとはディランに何て言えばいいか…と彼女は悩んでいた。
そんなシャーリーズの姿を、高い建物から見下ろしている怪しい男の姿が。
その男は、気が狂うほど欲しい…と呟いているのだった。
【29話】感想
今回初めて出てきたルーシーという暗殺ギルドの女。彼女の誘いで行った飲み屋で、シャーリーズはいいヒントを見つけたようです。
反逆の助けになるように、ケニン公爵家の家宝を取り戻して、彼らを支持勢力につけようというのですね。
また最後の場面で高い建物からシャーリーズのことを見ていた怪しい男。初めて登場するキャラクターのようですが、彼は一体何者なのでしょうか。気になりますね。
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