ピッコマで公開されている「私を食べないで」のネタバレと感想になります。
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「私を食べないで」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【8話】ネタバレ
教皇からの手紙
エルタが朝目を覚ますと、目の前にはザヒドがいた。
既に時間は正午を回っており、エダンとシャルルはとっくに起きて授業を受けているようで、エルタは前日の外出で疲れてぐっすり寝ていたようだ。
エルタの髪を優しく触れるザヒドだが、部屋に2人だけで誰も見ていないにも関わらず彼が優しく接してくることにエルタは少し戸惑う。
そしてザヒドは彼女に要件があったようで、教皇からエルタ宛てに届いた手紙を渡してきた。
教皇という言葉を聞いた途端、エルタは青ざめた。というのも教皇庁は彼女にとってトラウマだからだ。
これまでエルタの家は教皇庁から金を借りており、そのことでずっと怯えながら過ごしていた。債権を裏社会に売られて、恐ろしい目に遭う可能性があったからだ。
今はカルノア公爵家に払ってもらって借金を返済したわけだが、やっと自由の身になれたのにどうして…とエルタはうつむく。
そして手紙の中身を見てみると、それはエルタを教皇庁に招待するという内容である。
エルタの知っている小説では、教皇に会うなどという展開は存在しないはずであり、どうやら完全に新しい展開が始まってしまったようだ。
教皇からの正体に怯えるエルタだが、ザヒドは一緒について行こうかと提案してくる。
それはエルタにとっても好都合な提案であった。
ジェノシウスとザヒドが顔を合わせるなど、トラの住処にライオンを連れて行くようなものが、トラとライオンが争っている間に自分だけ生き残る可能性もある。
そう考えたエルタは、ザヒドと一緒に行くことを快く受け入れ、明日の午前に教皇庁へ一緒に出発することになった。
そしてザヒドは、エダンとシャルルとも仲良くなりたいからと言って、皆で一緒に昼食をとろうと提案するのだった。
執事の疑念
カルノア家の執事であるダイマン・シェイクは、屋敷の廊下を歩いていると、ザヒドの大きい肖像画の前で立ち止まった。
ダイマンは肖像画の前で、ふとこれまでのザヒドのことを思い返し、一人考え事をする。
ザヒドは傾いていた公爵家を見事に立て直した人物であり、その才能は多岐にわたる。
そんな彼が幼い頃からダイマンは彼に仕えていたのだ。
ザヒドがどんな非道なことをしようとも、最後まで仕えると誓っていたダイマンだが、そんな彼にも最近のザヒドの行動には疑念を抱いていた。
最近のザヒドはエルタのことを絶対に必要な存在だと言い、彼女のことを大切に扱っている。
しかしダイマンからすると、ザヒドが誰かを愛せるとはとても思えず、しかもエルタは彼を敬遠しているように見えていた。
ザヒドの行動に疑問を抱きながらも、私はただ信じるしかないとダイマンは思うのだった。
無礼な教育係
エルタはザヒドに連れられ、ある人物を紹介されていた。
それはマゼリーン伯爵夫人。エダンとシャルルに授業をしてくれる教育係の者である。
顔を合わせるや否や、マゼリーン伯爵夫人はザヒドに対して満面の笑みで挨拶をしてくるが、エルタのことは無視しているようだ。
それはエルタが貧民街出身の娘であるため、見下されているということである。
エルタは自分の名前を名乗り、笑顔で自己紹介するが、彼女を見るマゼリーン伯爵夫人の目は冷たいもので、反応も冷ややかだ。
するとザヒドはすかさず、エルタの耳元で何か囁く。
あの女が失礼な態度をとっただろう?俺は君にあの女の頬を叩く権限くらい与えられる。それとも俺が代わりにやろうか?
ザヒドはそのようなことをエルタの耳元で言い、彼女はその提案に戸惑うのだった。
【8話】感想
ジェノシウスに招待されてしまったエルタ。彼に会うのは怖すぎますが、ザヒドがついて来てくれるというので心強いですね。
エルタに対して無礼な態度をとっているマゼリーン伯爵夫人ですが、貧民街出身とはいえ現在は公爵夫人になるわけで、よく公爵の目の前でそんな態度をとれるなと思ってしまいました。
彼女の頬を叩いてもいいというザヒドの提案ですが、果たしてエルタはどのような選択をするのでしょうか。
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