ピッコマで公開されている「私を食べないで」のネタバレと感想になります。
「あらすじ」や「漫画や小説の先読み方法」はこちら!
←前回 | 今回 | 次回→ |
第9話 | 第10話 | 第11話 |
「私を食べないで」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【10話】ネタバレ
完璧主義者
夫婦で過ごす夜、ザヒドはエルタに覆いかぶさるように詰め寄る。
まるで俺が君を襲ってるみたいじゃないかと言うザヒドだが、エルタはその通りよと心の中で思う。
ただザヒドが言っているのは性的な意味だが、エルタは身の危険を感じているのだ。
どうすれば俺を好きになってくれる?と聞くザヒドに対して、こんなことしなくても私はあなたから逃れられませんとエルタは答える。
だからこういう無駄なことはしなくていいですとも。
無駄なこと?と聞き返すザヒドの表情は少し険しくなるが、あなたは恋ができない人でしょう?とエルタは言う。
彼女の言葉が図星だったのか、ザヒドの表情が真顔になり、いったいどこまで知っているんだ?と聞いてきた。
エルタは、預言者だと言ったでしょうと言ってそれ以上のことは適当に誤魔化し、そして体だけではなく心まで求められては困ると彼女は言う。
魔術師と浄化者の関係は、彼女の体さえあれば成立するものだからだ。
確かに2人の契約に関して言えばエルタの言う通りなのだが、俺は完璧主義者でねとザヒドは言う。
やはり彼はエルタの心まで自分のものにしようと思っているようだ。
それからその夜は何もなく、2人は同じベッドでそのまま眠りにつくのだった。
危険人物
エルタが朝目を覚ますと、ザヒドが彼女にぴったりとくっついて寝ているではないか。しかも彼はなぜか上半身裸である。
動揺するエルタだが、彼も目を覚ますとすぐに彼女に抱き着いて、君はもっと寝てていいぞと耳元で囁いてきた。
今日は2人で一緒に教皇庁へ向かう予定の日。
ザヒド曰く、今の教皇は危険な人物であり、普通の思考回路の持ち主ではないから何をしでかすかわからないのだと。
それでも何があっても俺が君を守るよと言い残して、ザヒドは朝の訓練に向かうのだった。
部屋に一人残されたエルタは考えていた。
教皇ジェノシウスのことは彼女も小説で読んで知っており、危険な人物であることも承知していた。
ジェノシウスは神々しい姿とは裏腹に、自分が軽蔑する異教徒たちを残酷に拷問して殺す趣味を持っているのだ。
そして小説のジェノシウスは、浄化者を殺すことが出来ずにザヒドに喰われることになり、そのことを浄化者を始末できなかったことを最も後悔していた。
もしエルタが浄化者だとバレてしまったら、当然ジェノシウスが彼女を放っておくわけがない。
不安を感じるエルタは、何事も起こりませんように…と両手をギュッと握って祈るのだった。
ジェノシウスの質問
ザヒドとエルタは、予定通り教皇庁を訪れた。
いざジェノシウスと対面するとき、ザヒドは外で待っているようにと指示され、エルタだけが案内されることになる。
妻だけを部屋に招くとは不愉快だなとザヒドは感じていた。
もし中で何かあったら大声で自分を呼ぶようにと言って、ザヒドはエルタの手の甲にキスをする。
そしてエルタは案内され、いよいよジェノシウスと一対一で対面することに。
お会いできて光栄ですと言うエルタを、ジェノシウスは笑顔で迎え、そしてもう少し近くに来て欲しいと言ってくるではないか。
動揺するエルタだが、彼女は落ち着くように自分に言い聞かせた。
浄化者だと気づくことが出来るのは魔術師だけである。教皇には触れても問題ないはずだと。
そう思って言われた通り近寄ると、ジェノシウスは突然ガシッとエルタの腕を掴み、あなたは浄化者ですよね?と言ってきた。
まさかの質問に、エルタはただただ戸惑うのだった。
【10話】感想
ジェノシウスの危険さはエルタも小説を読んで知っていたようですね。小説ではザヒドが彼を倒してしまうようで、今世でもそうなればよいのですが。
ただ対面するや否や、エルタが浄化者であることをすぐに見抜かれてしまいました。以前の話でも、貧民の娘と突然結婚したザヒドの行動をジェノシウスが不審に思い、結婚相手が浄化者ではと推測している場面がありました。
そこの部屋にはジェノシウスと2人きりで、何かあれば大声で呼ぶようにとザヒドに言われてはいますが、エルタの運命はどうなってしまうのでしょうか。
←前回 | 今回 | 次回→ |
第9話 | 第10話 | 第11話 |