ピッコマで公開されている「私の愛する圧制者」の感想と考察になります。
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【28話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
出会い
ローゼンベルク侯爵邸に泊まった翌朝。自然とアネットの練習室に向かう途中にある庭園に来たハイナーですが、こんなズタボロの身体で彼女に会うなんて無理だと考え帰ろうとします。
その時、アネットに声をかけられ、顔を赤らめるハイナー。
緊張するハイナーが必死に言葉を絞り出すと、自分は正式に将校になることが決まり、そしてずっと前からあなたを…と言いかけます。
しかし、そこにローゼンベルク侯爵が現れると、彼女はローゼンベルク侯爵の娘だということに改めて気づかされるのでした。
アネットと初めて対面したシーンですが、声をかけられただけで顔を赤くするハイナーがかわいく思えました。
言いかけた言葉はあなたが好きだったというものだったのでしょうか。
しかし、侯爵が姿を現したことでそういう雰囲気ではなくなってしまいましたね。。
アネットの言葉
ローゼンベルク侯爵がハイナーのことを紹介しますが、浮かない様子のハイナー。
自分だけが生き残って同僚たちが作戦中に亡くなったことを言いかけると、アネットは国のために命を捧げた方々に哀悼の意を表すと微笑んで答えます。
思い描いていた人物像とはかけ離れていたため、ショックを受けるハイナー。同僚たちの命を軽んずるローゼンベルク侯爵と重なってしまうのでした。
死ぬ思いをしてきた当事者にはこのアネットの言動や態度は残酷なものでしたね。特にハイナーは彼女のことを聖母マリアのように神格化していたので、そうでなかった分ダメージは大きかったと思います。
ハイナーが想像していたのは亡くなった人に寄り添い、一緒に悲しんで怒ってくれるというもの。思い描いていたものとかけ離れ、軽々しくまるで他人事のように言われてアネットに失望してしまったのでしょうね。。
ハイナーの決意
同僚たちの犠牲が当たり前で、哀悼の意など彼女の表情からまったく感じられなかったハイナー。すべては自分の幻想でただの貴族であったことに気が付きます。
あんな人間のために自分も同僚も犠牲になったかと思うと、彼女を恋しく憧れるという気持ちがありつつも、憎しみがうまれてしまうハイナー。
そして、彼女に責任を取ってもらうと誓うのでした。
あれだけ自分を始め同僚たちが犠牲を払ってきたのに哀悼の一言で片づけられるのはもちろんやるせないと思いますが…
現在のアネットが受けた仕打ちを考えると、あんな目に合うほどアネットに落ち度はなかったのかなと思います。。
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