ピッコマで公開されている「私の愛する圧制者」の感想と考察になります。
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【19話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
帰り際
アンスガーが帰る際、もう面会に来ないで欲しいと声をかけるハイナー。さらに子供が産めない身体だから王政復古の勢力に利用できないことを伝えます。
しかし、ハイナーの予想とは異なり、アンスガーはすでにそのことを知っており、それでもなおフランチェに連れて行くつもりのよう。
それを知っているほど仲がいいことを匂わせると、お前は俺に勝てないし、アネットは俺のそばから離れられないと凄むハイナー。
そんなハイナーの様子を見てアンスガーは何かを感じ取るのでした。
アンスガーはハイナーがアネットのことを本当は好きなことに気づいていそうです。
そして、ハイナーのアネットは俺のそばから離れられないという言葉はまるで自分に言いかせているみたいでした。ハイナーはアネットのことが絡むと平常心ではいられなくなってしまいますね。もうアネットのことを好きだということを認めたらどうなのでしょうか。
対照的な2人
夜、昼間のアンスガーと会った時のことを思い出すと、何も持っていない自分と夫婦になっても何の得にならないから、もてあそぶつもりなのだろうと予想するアネット。しかし、彼の恋人の座ですら身の丈に合わないと感じている様子。
その後、ハイナーに誘われて夜の散歩にでかけることになったアネット。
暖かくなったら海に行こうとペラペラと話すハイナーに、ええと短く返事をするアネット。うれしそうな表情をするハイナーに対して、アネットはどこか諦めた表情をするのでした。
アネットは自己肯定感も地に落ち、ハイナーの言うことに反対する気力もなくなっていますね。人生を諦めている感じがとても悲しいです。。
不安な気持ち
ハイナーが安心していた次の日、アネットの部屋で先が鋭く削られたコームが見つかり、カウンセラーをつけることに。
彼女は口数が減って離婚や体調が優れない話をしなくなり、ハイナーの言葉にも反応して頷いてくれるように。
ハイナーはアネットは随分状態が良くなってきたと思うものの、なぜか無性に不安にかられるのでした。
ハイナーはハイナーで病み始めてしまっているのでしょう。アネットの心が壊れてしまったのは一目瞭然なのに、彼女がよくなってきていると満足そうに笑顔になるのがもう狂気としか思えません。そう思うことで現実から目を背けようとしているのかもしれませんね。
さらっと描かれていましが、アネットは鋭いコームを使って命を絶とうとしたのでしょうし、それをなくしたところでまた実行するでしょう。
アネットが救われる道があるとよいのですが…。
扉の向こうで
年末を迎え、アネットにサプライズプレゼントをするためブローチを購入したハイナー。
彼女を喜ばせようと部屋にやって来ますが、扉をノックしても返事がありません。
嫌な予感がしたハイナーが施錠された扉に体当たりしてこじ開けると、そこには首を吊ってもがいているアネットの姿が。
ハイナーは叫びながら、持っていたナイフで紐を切るのでした。
読んでいて涙が止まりませんでした。もう死なせたあげた方がアネットのためにはいいのではないかとすら思います。
どんな形でもいいので、今のハイナーにできることは彼女を解放してあげることだと思います。
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