ピッコマで公開されている「私の愛する圧制者」の感想と考察になります。
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【14話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
カリトンの話
当時、ピアノの演奏会の会場でのこと。裁判の内容が不服だと会場の外で騒いでいる人の存在がいることを知ったアネット。しかし、罪を犯した人のことだから気にすることはないとローゼンベルク侯爵に言われていました。
そのあと、バルコニーにいた時にちょうど騒ぐ女性を見かけ、さらに憎悪に満ちたその女性と目が合ってしまいます。その女性こそがカリトンだったのです。
そもそも裁判として機能しておらず、控訴もできずに兄はその翌日銃殺されたと。そして、革命が起こりローゼンベルク侯爵から公式の謝罪と処罰を期待したものの、彼はあっという間に殺され聞けずじまいになったことを無念に思っている様子。
カリトンは弟のことについては申し訳ないと思っており、今回の訪問は兄がどのように死んだか知ってほしかったのだと話します。
カリトン自体も無知は罪なのか、アネットを責めてもいいのか答えは出ておらず、ただ話を聞いてほしかったのだと。
カリトンの部屋から出ようとした時、アネットは声を振り絞ると何度も謝罪の言葉を口にすると、誰かからその言葉が聞きたかったと答えるのでした。
アネットはこんなにも様々な罪まで背負わなければいけないのか本当に疑問に思います。行き場のない気持ちをアネットにぶつけて謝罪もしてもらえてすっきりしたでしょうが、多方面から憎悪を受け止めるアネットが可哀そうで仕方がありません。
カリトンは無知は罪かという話をしましたが、彼女もまた弟がアネットの子供を殺したことを知りませんよね。彼女もあとになってこの事実を知ればいいと思います。
もう二度と
当時は理解しようともしておらず、生きていく中で関わらない人だと思っていたアネット。しかし、貴族で革命軍の尋問をした王国軍の大将の家族と平民で処刑された革命軍の家族は正反対の場所で同じ時間を共有していたということがわかります。
完全に理解できなくとも、過去の自分と向き合い、判断したアネット。そして、これでもう本当に以前のように戻ることはできないと思うのでした。
もうこれ以上アネットが苦しむ姿は見たくないです。無知だったという罪の分は十分苦しみましたし、もうこんな状況から解放してあげてほしいです。。
代償の答え
その後、デビッド・ベルケルの減刑を要求する嘆願書を作り、ハイナーに渡すアネット。ハイナーを恨んでいないこと、何もかも自分が知らないことまでが申し訳ないと話します。
何があったかも知らないくせにと鼻で笑い、一生謝罪しない方がましだと答えるハイナー。
その後、アネットは部屋に戻って来て浴槽にお湯を入れながら、潔白だと言いたくてもそうできない自分が払うべき代償の答えを出すのでした。
謝罪しなくてもどうせ怒るくせに、この男いったい何なのでしょう。笑
アネットはきっと命を絶とうとしているのでしょう。アネットには生きてほしいと思う一方で、死なせてあげたほうがこの辛い状況から解放されていいのかなという気持ちもあります。
ハイナーも最悪な事態になって初めて後悔の気持ちが生まれるかもしれませんね。
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