ピッコマで公開されている「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」のネタバレと感想になります。
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「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【13話】ネタバレ
握手すると
ダリアと握手した皇帝は、しばらく目を見開いてボーっとしていた。
陛下…?と彼女が声をかけると、ハッと正気に戻ったようで、握手していた手をジーっと見つめている。
それから皇帝も正気に戻り、ダリアに対してある提案をしてきた。
それは息子と婚約しないかということ。
当然冗談だと思ったダリアだが、皇帝の顔は至って真面目であり、本気だと言う。
皇帝にはレナードとセドリックという2人の息子がいる。
レナードは皇太子で、少し抜けているところがあるが良い子なのだと。次男のセドリックは放浪癖があるが悪い子ではないらしい。
しかしそんな息子たちの説明などダリアの耳には入っていない。まさかの真面目な結婚話に動揺しているのだった。
望まない婚約話
皇帝からの婚約話に動揺するダリア。
兄ヒーカンが断る理由はないだろう。使い道のない妹を皇太子の妻にして捨てるチャンスなのだから。
ダリアはそのように考えて焦る。
皇太子と婚約なんかしたら新聞の一面に顔が乗り、逃げて新しい身分で生きたいという計画が台無しになってしまう。
そう思いながら震えていると、ついにヒーカンが口を開いた。
婚約はさせません!とヒーカンは皇帝に対してハッキリと言うではないか。
ダリアにとっていつもは憎らしいヒーカンだが、今日は頼もしい兄である。
ヒーカン曰く、ダリア本人もそこまで婚約を望んでいなそうだからと。
皇帝はそれ以上婚約の要求をすることなく、あっさりと諦めたようだ。
謁見の後
それからヒーカンとダリアが帰った後、皇帝はさっき彼女と握手したてを見つめながら一人考えていた。
すべての者は最初は超越者を羨ましがる。高い知能と特殊能力を持っているからだ。
しかし実際の超越者が歩む人生は終わりのない苦痛のようなもの。能力を使うほど理性はなくなっていき、破壊したいという欲望だけが残る。
彼自身も優しい皇帝を演じながら今まで何とか耐えてきたのだ。
しかしさっきダリアの手を掴んだ瞬間、彼は魂が洗われて頭がすっきりする感覚を覚えた。わずかだが”開花”前に戻ったような感じである。
一度魔力で汚れた魂をもとに戻すことは不可能なはず。そのため彼は困惑していたのだ。
そして彼はヒーカンとダリアのことを心配していた。
ヒーカンは大人のふりをしたってまだ子供である。本心とは裏腹に大切なものを傷つけてしまう年頃だ。
いつか間違えて後悔するだろうと皇帝は思っていた。
一方謁見室から出て帰る途中のヒーカンとダリア。
彼の後ろをついて歩くダリアだが、思わず躓いて床に倒れこんでしまうのだった。
【13話】感想
ダリアとの握手で意味深な反応を見せた皇帝ですが、彼女の感情を読んで何か驚いたわけではなく、自身の魂が洗われたような感覚に驚いていたわけですね。
もしかしてダリアには超越者の魂を浄化するみたいな力が備わっているのでしょうかね?
だとしたらダリアがいれば超越者たちは皆暴走せずに済むという話にもなりそうです。
皇帝の魂が洗われたというのがなぜなのか、真相が気になるところです。
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