ピッコマで公開されている「皇女、反逆者に刻印する」のネタバレと感想になります。
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「皇女、反逆者に刻印する」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【20話】ネタバレ
帝国アカデミーに通う貴族令息たち
イヴィエンヌがミカエリスと共にパーティーに戻ると、そこには帝国アカデミーのグノシスに通う貴族の令息たちがいた。
その中には皇室諮問会の一員であるラインデル伯爵の息子と、リミテージョ侯爵の息子もいる。
通常は長男でない限り爵位を引き継ぐことはないが、彼らは例外的に爵位を継承した者たち。政治的後ろ盾にもってこいの人物だと思いイヴィエンヌは彼らに話しかけることにした。
隙を作るためと言ってミカエリスには離れた場所にいるようにと指示して、1人で彼らの話に入って行く。
すると意外にも無作法で有名なカリックス・リミテージョが快く受け入れてくれたようで、そこから談笑を交わす。
イヴィエンヌは中々良い雰囲気を感じ取っていた。
話の途中、殿下のグラスが空いているではありませんかとリミテージョが言うと、周りの令息たちがグラスを手渡す。
それを見たイヴィエンヌの顔色は途端に険しく変わるのだった。
これは彼らの策略か
イヴィエンヌの表情が険しくなった理由、それは手渡されたグラスが炭酸水ではなくブランデーだったからだ。
帝国では初めて相手に注いでもらった盃は飲み干すのが礼儀であり、ブランデーを渡してくるなど明らかに彼女を困らせようとしている。
すると、私がお手伝いしましょうか?とリミテージョが声をかけてきた。
まだ注いでもらってない異性に代わりに飲んでもらうことも可能だが、その場合何らかの見返りが必要となる。
グラスを渡してきていないのはリミテージョだけであり、つまりこのグラスを渡せるのもリミテージョだけ。イヴィエンヌに逃げ道はない状況だ。
リミテージョと周りの者たち協力者であり、初めから見返り目的だったようである。
見返りを求められることを承知で彼の計画に乗ってもよいものかどうかイヴィエンヌは頭を悩ませていた。
するとそこにミカエリスが現れ、私がいただきますと言ってイヴィエンヌの持っているグラスをグイっと飲み干した。
困っていた彼女を助けるべく、とっさに割って入ったのだ。
ホムンクルスのは毒の免疫訓練も受けているだけのにこの程度のアルコールは何ともないようですねと言うリミテージョ。
ミカエリスとリミテージョの間にはバチバチと火花が散っている。
とりあえずここは引き上げようと思い、それでは私はこれでと言ってイヴィエンヌはミカエリスと共にその場を立ち去るのだった。
味方がいるということ
バルコニーで2人でいるイヴィエンヌとミカエリス。
俺の存在を完全に忘れてたろとミカエリスが言うと、イヴィエンヌはまさに図星である。
彼女はこれまで誰にも助けられた経験がなく、誰かに頼ろうという考えがなかったのだ。
ミカエリス曰く、最後の2杯にはわざと強めのワインが入れられていたと言う。そして酒は強い方だから同じようなことがあれば俺を頼れとも。
そんな彼の頼もしい言葉がイヴィエンヌにとっては嬉しかった。
ああ、味方がいるってなんて嬉しいことなんだろう。
彼女はそう思い、2人はバルコニーで見つめ合いながら微笑んでいるのだった。
【20話】感想
リミテージョとその仲間たちは結構厄介そうですね。政治的な後ろ盾を求めたイヴィエンヌですが、彼らは違ったのかもしれません。ただこれからも登場しそうなので、案外味方になり得るかも?とも思いますが。
バルコニーにで見つめ合うイヴィエンヌとミカエリスは素敵でした。ミカエリスは完全に彼女の味方で、本当に頼もしい存在ですね。
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