ピッコマで公開されている「花は舞い風は歌う」のネタバレと感想になります。
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「花は舞い風は歌う」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【60話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
最近ビセンテの様子が
執務に取り組んでいるエルセラは浮かない顔をしていた。
ビセンテが今日も授業の先生を帰らせたと、さっきリエンから報告があったからだ。
最近何かに悩んでいるのだろうか。エルセラは早めに息子と直接話をしたほうがいいかもしれないと思うのだった。
不審な経費
そんなことを考えながら書類に目を通していると、不審な点に気づく。ベルデンにあるシエリン城で費用が多くかかっているのだ。
そのことをエルセラが気にすると、それはハルゼンの指示によるものであるとコンタール男爵は言う。彼は事情を知っているようで説明を始めた。
その城には先代の公爵夫人であるイセルタ・ベルンハルトの棺が保管されているのだと。
それはエルセラには初耳であった。彼女は先代公爵夫人の墓はベルンハルト本城にあると思っていたからだ。先代公爵の横に作られているはずだと。
たしかにその墓は存在するが、それはあくまでも象徴的なものにすぎず、実際の遺体はシエリン城に埋められているらしい。
イセルタは余生をベルデンで過ごし、ベルデンで埋葬されることを望んだため、先代の公爵も彼女の希望通りにしたという。
そして今シエリン城にかかっている費用は、先代公爵夫人が過ごしたままの状態を維持するためのものだとコンタール男爵は説明するのだった。
先代公爵夫人
先代の公爵夫人がベルデンで余生を過ごしたことに疑問を感じたエルセラ。
そこには複雑な事情があるようで、コンタール男爵は少し口ごもりながらも、説明を続けた。
どうやらそれは息子であるハルゼンへの贖罪らしい。
実は過去にイセルタによってハルゼンが命を失いかけた出来事があったという。
ハルゼンが3歳のときのこと。煩雑な首都の生活に慣れなかったイセルタは、先代公爵の反対を押し切り、ハルゼンを連れてベルデンに暮らすことにした。
しかし移り住んでから数日も経たないうちにベルデンには伝染病が広がり、運悪くハルゼンもその伝染病にかかってしまったのである。
もともと反対していた先代公爵は激怒し、そしてイセルタだけは首都に戻した者の、ハルゼンをベルデンに残すことにした。跡継ぎであるハルゼンが疫病にかかった知られてはならないためだ。
ハルゼンは運良く助かり、そしてどういうわけだか先代公爵は当時3歳のハルゼンをシエリン城の城主に任命。15歳になるまでハルゼンはその城で過ごしたという。
一方のイセルタは首都の本城に閉じこもり、ハルゼンが騎士となって戻ってくるまで一度も会うことが無かったのだとか。
それが公爵の意向だったのか、イセルタとハルゼンはずっと離ればなれの状態だったのだ。
イセルタはハルゼンのことを心から愛していたようだが、そのような出来事のせいでイセルタの精神は不安定になった。それはハルゼンへの申し訳なさからなのだろうか。そして彼女は余生をベルデンで過ごすことにしたのである。
結局ハルゼンがイセルタのことを許したのかどうなのか、それはコンタール男爵には分からないと言う。
そんな会話をしていると、そこにガリオンが現れ、気にする必要はありませんよ!とエルセラに声をかけてきた。
その言葉に唖然とするエルセラ。先代公爵夫人について私が知ってはいけない理由がありますか?と少し噛みつく。むしろあなた達より私が知っているべきではないですかと。
彼女の反応が予想外だったのかガリオンは少し黙り、そして聞くべき相手にご自分で聞くのが良いのではと提案してくるのだった。
エルセラの知りたかったこと
ガリオンの言っていた聞くべき相手。それは先代公爵夫人の息子であるハルゼンのこと。
エルセラは早速ハルゼンのことを呼び出し、そしてシエリン城や先代公爵夫人の名前を出した。
それについて、聞きたいことはなんだ?と言ってくるハルゼン。
聞いたら教えてくれるのですかとエルセラが聞き返すと、ハルゼンはその質問には何も答えなかった。
エルセラには色々知りたいことがあるようだが、まず一つ目の質問をした。
シエリン城を管理して状態維持しているのは母を愛していたからなのかそれとも恨んでいたからなのか。
するとハルゼンは、誰にどこまで聞いたんだ?とまた質問してくる。
そんな夫の言葉に声を荒げるエルセラ。私が誰から聞いたかが重要なのですか!と。
エルセラには知りたいことがたくさんある。
ハルゼンの母がどんな人物なのか。ベルデンでの1人暮らしはどうだったのか。騎士であるハルゼンがどうやってルーデンシア新語を知ったのか。なぜガルテンとの婚約が必要なのか。
今回の件に限らず、これまでエルセラは知りたいことをため込んでいたようだ。
私だって知りたいです!教えてはもらえないのですか?
エルセラはヒートアップしながら、そのようにハルゼンに問い詰めるのだった。
【60話】感想
今回ハルゼンの母である先代公爵夫人の話が詳しく描かれていました。どうやらハルゼンと母の関係はいわゆる幸せなものではなかったようですね。
なんだかエルセラとビセンテの関係が連想されてしまいます。大切に想っているのぎこちない関係というのでしょうか…。息子に申し訳なさがあるといった意味では、まさに同じかもしれません。
そしてこの出来事がきっかけで、これまで色々知りたいことを聞かずに我慢していたエルセラの不満が爆発したようです。
ハルゼンがなぜルーデンシア新語を知っているのかや、なぜガルテンとの婚約が必要かなど、これまで彼女が消化しきれなかった疑問があふれ出てきました。
果たしてハルゼンは何と答えるのですかね。このやり取りがどう着地するのか気になるところです。
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