ピッコマで公開されている「ジャンル、変えさせて頂きます!」の感想と考察になります。
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【112話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
鳥かごの中の鳥
マクシミリアンは自由を望んだ鳥かごの中の一羽の鳥の話をしてくれることに。どうやらその鳥とはヴァネッサ王女のことみたいですね。
彼女は父である先王から過剰に大切にされることで自由を奪われ悩んでいたよう。
先王は自分の子供の中でヴァネッサ王女だけ偏愛していて、それが自分の姉であるマーガレット王女の瞳の色に似ているからだという話が以前にもありましたね。
ユディットも先王から亡き姉の代替品のように扱われて苦労している描写がこれまでにありましたが、ヴァネッサ王女はそれ以上に辛かったのかもしれません。
秘密の取引
自由を奪われて生きてきた反動からか、ヴァネッサ王女は父の目を盗んで放蕩な生活を送るようになったみたいです。
そんな中で彼女は父親が誰なのかも分からない子供を妊娠してしまい、これが父にバレたらとんでもないことになってしまうからと、ある作戦を決行することに。
それは自分に仕える侍女ソフィアを愛しているマクシミリアンへの結婚の提案。地位や権力、財力を含めてこの王国で唯一父に対抗できる人だからと。
お腹の子もマクシミリアンの子であるということにすれば、さすがの父も黙らざるを得ないということでしょう。
そしてヴァネッサ王女の作戦は子供を産んでから自分は死んだことにして身を隠し、そしてマクシミリアンは子供の存在を理由に愛するソフィアを妻として迎えたらいいというもの。
ヴァネッサ王女はそこまでして父から解放された人生を歩みたかったのですね。それにソフィアも忠誠を誓った彼女の子であれば責任を持って育てなければと、マクシミリアンとの結婚を受け入れそうではありますから。
最終的にソフィアを妻にできるのであればとマクシミリアンは取引を受け入れてヴァネッサ王女と結婚。
ただすでに明かされている通りヴァネッサ王女はヨナスを出産したと同時に死亡してしまい、取引条件通りにマクシミリアンはソフィアを妻として今に至るわけですね。
結果的にはマクシミリアンだけが得をしたという感じでしょうか…。ヴァネッサ王女はとにかく気の毒でしたね。
3人の反応は?
マクシミリアンの昔話で真実を知ることになったリューディガーとユディットとルカの3人。もちろん全員初耳のことでしょうが、特別驚いたり何か感じたりしている様子はなく。
まあ強いて言えばリューディガーの立ち位置なら後継者の関係で何か感じるものがありそうなところですが、如何せん彼は無感情ですからね。笑
実の血を引くリューディガーではなくヨナスが後継者に選ばれていたのも、ヴァネッサ王女の子が就くべき座だからというソフィアの意向だったみたいですが、そのことを知ってもリューディガーは無表情なようで。さすがですね。笑
除籍は許されない?
それから話は戻り、最初にルカがお願いしたヴィンターバルト公爵家からの除籍の件。何とマクシミリアンはそれを認めるつもりはないのだと。
理由はやはり妻ソフィアのためなのだと。ヴァネッサ王女に似ていて彼女の血を引いているルカを除籍させると妻が悲しむだろうからということなのでしょう。
そんな事情でルカを縛り付けるなんて可哀そう過ぎますね…。
これにはユディットが声を荒らげて反論したものの、マクシミリアンも全く引き下がる様子はなく。むしろ借りを返さなければならないのではと言ってくるという。
というのもルカが使った願いの杯は一度のみ効果を発揮できる代物で、ルカが使用したことにより永久に価値が失われたのだと。
ヴィンターバルトの家宝を無価値にしたのだから、家門に残ることで賠償すべきなのではないかというのです。
う~ん、そんなこと言われてもって感じがしますけどね…。これに対してルカたちがどのような反応をするのか注目です。
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