ピッコマで公開されている「エルスカル~宝石の一族〜」のネタバレと感想になります。
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「エルスカル~宝石の一族〜」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【15話】ネタバレ
ビオルラの判断
毒への耐性をつけるためと言って、苦しむ皇子に解毒剤を飲ませない公爵たちに、ビオルラは疑問を持っていた。
なんであんな酷い姿ばかり見せるのか…
皇子が容態が急変してから翌日、とりあえず体調は回復しており、ビオルラは皇子の部屋にいた。
フォネ婦人は用事があるからビオルラが一人で皇子の傍にいるよう頼まれていたのだ。
皇子の力のない細い腕、たった1日でやせ細ってしまった小さな体。
そんな弱っている皇子を見て、ビオルラは秘密を明かすつもりで解毒剤があることを話した。
それを飲めばこれ以上苦しむ必要はないと。
公爵たちが隠していたことを解毒剤の存在を勝手に伝えたビオルラは、この子がこれ以上苦しまないならこれでいいんだと自分に言い聞かせた。
皇子の過去
ビオルラに礼を言う皇子。
でも解毒剤は大丈夫であると。なんと皇子は解毒剤があることを知っていたのだ。
知っていたうえで耐性をつけるために苦しみに耐えていたのだ。
ビオルラは驚きを隠せなかった。
皇子は皇居は怖いところだと話始める。
彼の母は彼が5歳の時に毒殺されて亡くなったのだという。
毒の入ったお茶を皇子も一緒に飲んでいたが、母は一つしかない解毒剤を息子に譲り、彼だけが生き残ったのだ。
公爵は解毒剤をかき集めたが、時間が足りず耐性をつける必要があったのである。
そして皇子は最後に、必ず生きなければならないんですとビオルラの前で強く言うのだった。
自分を見つめ直すビオルラ
部屋を出た後、ビオルラは一人で考え込んでいた。
皇子は子供だから何もわかっていないと思っていたがそうではなかった。
自分は奴隷として売られるまで何も知らずに生きてきて、世界中で不幸なのは自分だけだと思っていたから、誰の話も聞きたくなかったし何も見たくなかった。
でも自分は現実から目を背けて、わがままを言っていただけ。
皇子の姿を見て、そのように思うのだった。
【15話】感想
皇子は本当にたくましい人ですね。解毒剤の存在を知っていて、苦しむことを選んでいるとは。
もし皇子が知らなくてビオルラの独断で勝手に伝えてしまっていたとしたら、公爵たちからどれほど怒られるのか恐ろしいところでした。
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