ピッコマで公開されている「旦那が美貌を隠す訳」のネタバレと感想になります。
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「旦那が美貌を隠す訳」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【29話】ネタバレ
その胸中には
水晶宮へ行くと言い出したレティーシャにエルデンは慌てる。
その危険を指摘するが、レティーシャは、人間より悪魔に紛れて行動した方が安全かもしれないと考えを伝えた。
自分たちが襲われてしまった場合に周りを巻き込む可能性、なによりローブに身を包んだこの怪しい格好は人間よりも魔物の中にいたほうが目立たない。
レティーシャの指摘にエルデンは納得をする。
その上、水晶宮の位置を考えると、村を迂回していく現在のルートよりも荒野を突っ切る水晶宮へのルートの方が都合が良かった。
また、レティーシャは万が一に備えて仮面爺に頼んでおいた自分用の仮面をエルデンに見せた。
「仮面を被れば、ハルステッドに売られた可哀想な子ではなく、立派な領主夫人に見えるかと思って」レティーシャのその言葉に、エルデンは複雑な想いに駆られた。
レティ―シャにこれ以上こんな想いをさせたくない。
でも、一日でも長く彼女を共にいたい。
相反する気持ちに、膝の上で拳を握るエルデン。
ベリアルとバイセン
デビルハントが不調であるバイセンがこの時期に舞踏会を開こうとしていることもおかしい、とレティーシャは指摘した。
盛大な舞踏会の資金はどこから?どこも苦しいこの時期に援助が出来るのはだれ?考えれば考えるほど、不調なバイセンと、カジノで儲けるベリアルに何か繋がりがあるのでは、とレティーシャは考えを述べた。
それを聞いたエルデンも、その考えが的を得ている可能性は十分にある、と窓の外を眺めながら考えた。
ヤギの引く馬車で
降りしきる雨の中、水晶宮へ向かうため悪魔の馬車に乗り込むエルデンとレティーシャ。
気のいいヤギの魔物は、二人のことを特に怪しむこともなく馬車に乗せて、レティーシャの質問にも気さくに答えた。
「到着したメェ~」という言葉と共に馬車がある場所の前で停まる。
一本の枯れた木を囲む湖のほとり。
戸惑う二人に気付いたヤギの魔物は「あの木まで湖の上を歩いていけば水晶宮が見えるメェ~」と教えて指をさした。
その言葉に疑問を抱きつつも湖へと歩いていく二人。レティーシャが湖へと一歩踏み出すと、その足が沈み込むことはなく、水面の上をしっかりと歩いていくことが出来た。
レティーシャの後ろを歩くエルデンは「恐らく次元の間に近いからだ」と告げる。
荒地に現れる奇妙な狭間付近では、奇想天外なことが起こるのだ。
そうして木の根元まで歩いていった二人は、水面に自分たちの姿が移り込んでいないことに気付く。
レティーシャがそこに一歩踏み出すと、その身がガクンと下に沈んだ。
驚いて悲鳴を上げるレティーシャに手を伸ばして支えるエルデン。
その数秒後、息が出来ていることに気付いたレティーシャが恐る恐る目を開けると、そこは湖の中ではなく、湖から反転した世界の中であった。
「レティーシャ、あれを…」エルデンのその言葉に上を向いたレティーシャの瞳に映ったのは、輝く水晶で形作られた立派な建物だった。
「あ、あれが水晶宮…」
【29話】感想
エルデンとレティーシャがふたりきりで困難に立ち向かっていく回がやってきましたね。
対魔物についての話をする二人は普段のほのぼのした空気はほとんどなくなり、良き領主として奮闘するたくましさが感じられて格好良いです。
次回はいよいよ水晶宮へ。どうなっていくのでしょうか。
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