ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
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「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【7話】ネタバレ
ディランからの関心
いつまでそんな風に生きるおつもりですか?
シャーリーズがそう質問した途端、ディランの顔に警戒の表情がよぎる。
本当は退屈でつまらないと思っているのでしょうと見透かしたように言うシャーリーズに対し、何のことかわかりませんと答えて誤魔化すディラン。
会話はそこで終わり、その日の授業はそこまでとなった。
しかしディランは今まで無関心だったシャーリーズのことを意識し始めたようである。彼女はそう確信するのだった。
それから3日間、ディランとの探り合いは続いた。
決して打ち解けることはなかったが、それでも常にディランの視線を感じる。
自分の行動を注視しているに違いないと彼女は思うのだった。
侍女のメリー
シャーリーズは侍女のメリーに髪を整えてもらっていた。
メリーの趣味は香料を作ることらしく、彼女はシャーリーズの部屋にいい香りがするディフューザーを置いてくれたようだ。
控えめで上品な香りね!あなた天才じゃないかしら!
そのようにシャーリーズが褒めると、メリーは顔を真っ赤にして照れた。褒められ慣れていないようだ。
さらには、資金さえあればあなたを最高の調香師として香水事業を立ち上げるのにとまでシャーリーズは言う。
彼女は決してお世辞を言う人間などではなく、売り物にすれば本当にうまくいくと思っていたのだ。
そんな優しいシャーリーズの言葉を聞いて、メリーは今までの自分の考えを愚かだったと感じた。
彼女は初めからシャーリーズを慕っていたわけではない。事前に悪い噂を聞いていたため、皇子の教育係に相応しくないと思っていたのだ。
しかし実際に接してみるとシャーリーズは本当に気立ての良い人間であることに気づいた。
メリーは噂に流されていた自分を恥じ、そしてシャーリーズのことを慕うようになったのだ。
ヘアスタイルのセットを終え、ありがとうと言ってシャーリーズがニコッと微笑むと、メリーは顔を真っ赤にして照れながらも嬉しそうにするのだった。
人に好かれること
シャーリーズにとって人に好かれることは容易かった。
メリーに対しては、朝水をくんできた彼女に優しく声をかけ、そして何かと好きなものに興味を示して見せただけである。
しかしディランに対してだけは、近づこうとしても壁を感じる。
自分の腕が鈍ったのかとも感じたシャーリーズだったが、メリーの心を掴んだように、ディラン以外の人間なら好かれることは容易いという確信を得た。
問題は自分ではなくディランのほう。時間は私の味方だとシャーリーズは思うのだった。
図書室でのこと
ディランにずっと剣術だけを教えるわけにもいかず、教科書を申請したシャーリーズ。
しかし1週間たっても届く気配がない。
気になって彼女が図書室に行くと、そこにはロバート伯爵がいた。
彼は、馬鹿な女は嫌いだと言い歩いているせいで周りから嫌われている男である。
そして彼はシャーリーズの顔を見るや否や、置いてある本を隠すように怪しげに布をかぶせた。
しかしそんなものでシャーリーズのことを誤魔化せるわけはない。
1週間前に教科書を頼んだのですが…と彼女が話しかけると、その本はまだ図書館にも届いていません!と準備していたような言い訳をしてくる。
それならその布で隠した本は何ですか?と言ってシャーリーズは指示した。まさか気づかれるとは…と動揺するロバート伯爵。
その下にあるのはアデリオが描いた帝王学の教科書ですねと言い、シャーリーズは詰め寄るのだった。
【7話】感想
ひとまずディランからの関心を得ることに成功しました。侍女からも慕われるようになり、今のところ順調なのではないでしょうか。
またロバート伯爵という新しい人物が登場してきました。どうやら性格が悪そうで周りから嫌われているよう。
シャーリーズの申請した教科書が届いているのに隠すとは、正直やっていることが意味不明ですね…。
そんな男に対しても毅然とした態度で詰め寄るシャーリーズがカッコいいです!
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