ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
「あらすじ」や「漫画や小説の先読み方法」や「みんなの感想・レビュー」はこちら!
←前回 | 今回 | 次回→ |
第5話 | 第6話 | 第7話 |
「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【6話】ネタバレ
妙な気分
最近公女の姿が見えないが何かあったのか?
そう侍従に聞くローナン公爵は妙な気分を感じていた。
以前は公爵の目に留まろうと必死だった娘は、2年前から別人のように家族への関心がなくなり、そして最近は姿さえ見えなくなったのだ。
娘の様子を聞くために侍従を呼び止めたローナン公爵だが、その時彼はハッと思った。
私は公女の名前を呼んだことがあっただろうか?
シャーリーズというその名前は、娘を出産した際に亡くなった公爵夫人レイチェルが名付けたもの。そんな簡単な言葉を口に出すことが出来なかった。
レイチェルの死さえなければ幸せな家庭を築けたのだろうが、彼女が死んだ今となっては全てが無意味な空想に過ぎない。
そう感じながらも、ローナン公爵は最近姿の見えない娘のことを気にして、侍従を呼び止めたのである。
すると、ご存知ありませんでしたか…?と戸惑う侍従の男。彼曰くシャーリーズは皇族の教育係として今後は皇宮で過ごし、公爵邸には戻らないと言う。
その返答を聞き、ローナン公爵は顔をしかめた。勝手なことを…と。
レイチェルが亡くなって以来、ローナン公爵は常に平静を保ち、妻を失った悲しみ以外に彼の感情を揺さぶるものなど何もなかった。
それにも関わらず、ローナン公爵は今妙な気分を味わっている。シャーリーズが公爵邸に戻らないということなどどうでもいいはずなのに。
皇宮へは家から通うことが出来るのに何をわざわざ!と彼は思い、グッと拳を握るのだった。
本当の姿
シャーリーズがディランの師匠になってから1週間が経過し、その日も剣術の稽古をつけていた。
ディランに仕える使用人たちは皆口をそろえてディラン皇子は純粋だと言う。しかし彼らは本当のディランを知らない。
彼が暗殺者を始末する間に、何も気づかず寝ていた使用人たちのほうがよっぽど純粋だとシャーリーズは思った。
そんなことを思っていると、疲れてしまったから少し休みたいとディランは言う。
シャーリーズはそれを許可するが、彼がまだ本当の実力を隠していると考えた。疲れていないのに疲れた演技をしているのだと。
ディランも当然シャーリーズの元に暗殺者が来たことは察してるだろうが、彼から特に何も聞いて来ることはなく、彼は私のことを何とも思っていないのだろうとシャーリーズは思った。
実力を隠しているのはシャーリーズも同じだが、ディランのように性格まで偽っているわけではない。
彼女が蘇る以前のディランは、皇室をおもちゃのように弄び、人の命を虫のように扱う人間であった。
そんなむごい内面とは裏腹に、外に見せる顔はまさに清く正しい純粋な姿。
なぜそこまでして本当の姿を隠すのだろうかと思ったシャーリーズは、ふと休んでいるディランに話しかける。
いつまでそんな風に生きるおつもりですか?
彼女は唐突にそう質問するのだった。
【6話】感想
今まで娘に無関心だったローナン公爵が、なぜだか娘のことが気になり始めているようです。
過去に転生する系の物語ではけっこう多いパターンですね!前世では冷たかった家族が、転生後に主人公の振る舞いや行動が変わると、突然関心を持ってくる展開。
何をいまさらって感じですが。笑
今さら口出しするくらいなら前から関心持ってあげたらよかったじゃん!って思ってしまいます。
そしてシャーリーズがディランにちょっと突っ込んだ質問をしたところで終わりました。果たしてディランの答えは如何に!?続きが気になります。
←前回 | 今回 | 次回→ |
第5話 | 第6話 | 第7話 |