ピッコマで公開されている「暴君を手懐けて逃げてしまった」のネタバレと感想になります。
「あらすじ」や「漫画や小説の先読み方法」や「みんなの感想・レビュー」はこちら!
←前回 | 今回 | 次回→ |
第33話 | 第34話 | 第35話 |
「暴君を手懐けて逃げてしまった」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【34話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
ケニン公爵との賭け
ケニン公爵家を訪れたシャーリーズは、賭け事の話を持ち掛けていた。
それはライオン山脈にある洞窟に眠るケニン公爵家の家宝を取り戻せるかどうかというもの。その山脈には魔物が住んでおり、家宝を取り戻すことは絶望的だと考えられているのだ。
しかしシャーリーズはその家宝を取り戻すことに賭けるという。
そして彼女の提案で、賭けに勝った方が相手の持っている権力を利用できることにしようというのである。
自信を見せるシャーリーズに対し、ケニン公爵はそれがいかに困難なことかを説明する。
これまで数百の騎士を送りこんだが一度も成功したことはないのだと。もはや人間の手に負えることではないと彼は話す。
そんな彼の説得にもシャーリーズの意思は変わらない。彼女はたった一人でその山脈に乗り込み、家宝を取り戻してくると言う。
そしてシャーリーズが皇太子の委任証明書を取り出して見せると、それならばとケニン公爵はその賭けを受け入れた。
期限は半月あれば十分だと言い残して、シャーリーズは出発するのだった。
損ではない
シャーリーズが出発した後、これは損する賭けではないとケニン公爵は考えていた。
もしシャーリーズが失敗すれば、賭けはケニン公爵の勝ちなので、太師という立場の彼女の権力を利用できることなる。
逆にケニン公爵が賭けに負けたとしても、それはシャーリーズが家宝を取り戻してきてくれるということ。
いずれにせよケニン公爵にとっては利益があるのだ。
ただ魔物の潜むその危険な場所に一人で乗り込むというのは自殺行為に他ならず、何のためにそんなことをしようとするのかと彼は疑問に思っているのだった。
シャーリーズと怪しい男
シャーリーズはケニン公爵から貰った情報をもとに、ライオン山脈に入り家宝の眠る洞窟を目指した。
山脈の入口で早速ドラゴンと出くわすが、あっさりと倒し先を急ぐのだった。
そんな彼女の姿を陰から見ている怪しい男の姿が。彼は以前にも建物の上からシャーリーズを見ていた人物である。
その男は、魔物を倒して進んでいく彼女の姿を見て驚いている。
魔物とはエヒリトのかけらを含んだ悪意の執念体。数百年前に魔物が突然現れた理由については諸説あるが、世界を創造した神エヒリトが死に、そのかけらが魔物を生んだのだと魔法使いたちは考えている。
なぜエヒリトのかけらが悪意に満ちるようになったのかは不明だが、とにかく魔物を容易く倒してしまうのは、もはやマスタークラスの剣士を超えている。
もしかするとシャーリーズは本当に…とその男は思うのだった。
賭けの結果は
山脈に入ってから10日目。ついにシャーリーズは家宝の眠る洞窟に到達し、あっさりとそれを手にして帰ることに。
帰る途中にも魔物たちと遭遇するが、次々となぎ倒していく。
自由に剣を使うのは楽しいものだと彼女は感じていた。
そんな中、目の前にS級の魔物が現れ、彼女は嬉しそうニヤッと笑うのだった。
一方でシャーリーズの帰りを待つケニン公爵。
やっぱり帰ってこないでしょうか…?と策士の者が話しかける。皇室にはどう報告すれば…ということも悩んでいた。
ケニン公爵も諦めているようで、シャーリーズ自ら進んでやったことだからやむを得ないと言う。皇太子の委任証明書もあるから皇室への報告も問題ないと。
そんな話をしていたところ、部下の者が大急ぎでやって来て、シャーリーズが帰還したという報告が入った。
驚いたケニン公爵が出迎えると、傷一つないシャーリーズが確かに家宝を持って帰って来ているではないか。
公爵様、賭けを覚えていますか?約束は守っていただけますよね!
シャーリーズはそう言って微笑むのだった。
シャーリーズを待つディラン
まもなくシャーリーズが休暇を終えて帰って来る。
そのことを楽しみにしながらディランは執務をこなしていた。
休暇が終わる日がシャーリーズの誕生日でもあり、彼はそのこともしっかりと頭に入れているようだ。
そんな彼の元に、ローナン家がシャーリーズの除籍申請を保留してほしいと回答してきたという報告が入る。
その報告に、ローナン家は何か勘違いしているようだなとディランの顔が曇った。
それは師匠が決めることだから私を説得したところで意味はないと彼は言う。
そして、諦めるようにローナン家に伝えろとディランは指示するのだった。
【34話】感想
シャーリーズがケニン公爵家の家宝を取り戻すというくだりは一瞬でした。特に困難な壁にぶち当たるストーリーもなく、1話だけで終わってしまいましたね。
ただ彼女の陰から見ていた謎の男がやはり気になりますね。以前も一回だけ登場していましたが、一体何者なのでしょうか。
一方でシャーリーズの休暇明けを健気に待つディランが微笑ましいです。冷徹な男なはずなのに、すっかりシャーリーズに入れ込んでしまっていますね。
相変わらずシャーリーズの除籍を拒絶しているローナン家ですが、こちらの関係もどうなるのか気になるところです。
←前回 | 今回 | 次回→ |
第33話 | 第34話 | 第35話 |