ピッコマで公開されている「暴君な兄が3人います」のネタバレと感想になります。
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「暴君な兄が3人います」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【6話】ネタバレ
皇女を見つけるまでのこと
チェスターは、皇女のことを大人しい子だと感じた。
これまで自らを皇女だと言い張る者はごまんと現れ、そして本物の皇女など一人もいなかった。
女の子が生まれたら解けるという皇族の呪いから解放されることはないだろうと諦めていたころ、チェスターの元には皇帝から手紙が届いた。
それは半年前のこと。戦場を離れられない皇帝の代わりに皇女を探してほしいと。
それからいるかもわからない皇女を探し続け、そしてやっとたどり着いたのが”水曜日”などと呼ばれていた名前もない少女だったのだ。
皇女が人間以下の扱いを受けていたなど到底許しがたいことであり、チェスターは怒りをにじませる。
怒りで瞳の色が変わりかけるが、彼はいったん冷静になり、ガディンに他に報告はないかと確認した。
ガディン曰く、皇帝には伝令を送っており城に着くころには返事があるだろうと。また第2皇子ゼッドもすでに動いているというのだった。
皇女の母
チェスターは皇女の母を思い出していた。エリカ・グレイムスという女性だ。
美して聡明な人物であり、皇帝からも寵愛を受けたが、その最期は悲惨であった。
彼女は女の子を産み、それは帝国始まって以来の皇妃になることを意味するわけだが、己の家門の令嬢を皇妃の座に据えようと企む貴族たちの標的になってしまったのだ。
そのため皇女が生まれて間もなく奴隷商の手に渡ったのである。
このことを皇女にどう詰めいすればいいものか、チェスターは頭を悩ませた。
彼は他の皇子にも言うべきことを躊躇なく言う人物だが、そこまで頭を悩ませるのは、皇女が特別な家族だからであろう。
騎士のガディンはチェスターのことを見てそう思うのだった。
皇帝ならば
それからチェスターとガディンは皇帝の話に。
チェスター曰く、もし皇帝がこの場に来ていたら周囲一帯は草木1本残らず、焦土と化していただろうと言う。
今回奴隷商を拷問して邸宅を焼き払ったチェスターだが、皇帝であればその程度の生ぬるい始末の仕方では済まなかったというのだ。
もちろんチェスターもこの程度で皇女のための復讐を終わらせるつもりはないようであり、奴隷売買に加担した者たちを抹殺するようにとガディンに命じた。
二度とこの地で子供たちの誘拐と売買が起きないようにと彼は思っているのだった。
渡したいもの
それからチェスターが皇女のいる馬車に行ってみると、なんとぬいぐるみを座席に置いて自分は床で寝ているではないか。
ぬいぐるみなどいくらでも買ってあげるのに…と思うチェスター。
彼は皇女を抱き上げて座席に寝かせ、自身の羽織っていたマントを優しくかけてあげた。そして、これからあげたいものがたくさんあるんだと思い微笑んでいた。ぬいぐるみやドレスや靴や宝石。
そしてそれよりも真っ先に渡したいものがあり、それは彼から贈るものではないのだと。
首都に着くころにはきっとあの方からの贈り物が届いているだろうから…とチェスターは思っているのだった。
【6話】感想
作品のタイトルが「暴君な兄が3人います」ですが、何よりも暴君なのは皇帝なのかもしれませんね。陛下だったらこんな生ぬるい事では済まないとチェスターは考えているようでした。
それからチェスターは皇女にあげたいものがたくさんあるみたいです。皇女からは”怖くて冷たい人”と思われてしまいましたが、すごく皇女のことを大切に想っているようですね。
チェスターからの贈り物じゃない真っ先に渡したいものとは一体何なのでしょうか。やっぱり母エリカが娘に残したものとか?気になりますね。
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