ピッコマで公開されている「あなたの後悔なんて知りません」の感想と考察になります。
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「あなたの後悔なんて知りません」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【122話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
エドモンドのために出来ること
リゼナの死刑が執行されたその日の夜中、エリヤは首都郊外の森の中にエドモンドを連れてくることに。
そこで彼にとっての叔父であるリオンを紹介し、今すぐ一緒に外国へ出発するよう命じるという。それがエリヤがエドモンドのために出来る全てなのだと。
皇太子暗殺を企てた重罪人の息子ですから、外国へ逃がすことくらいしかエリヤにもできないということなのでしょう。
そしてエリヤはエドモンドに対し、これからはエグリータの姓は捨てて生きること、母リゼナの存在は忘れること、そして二度と帝国に戻ってきてはいけないことを伝えていました。
エドモンドがエグリータ帝国との縁を切ることが皆が幸せになれる唯一の方法だというわけです。
物分かりのいいエドモンドは全てを理解したのか、エリヤの話を笑顔で受け入れていました。
エドモンドはまだ若いのに本当に大人ですね…。もう帝国には自分の居場所がないということを理解し、そしてエリヤが最大限の配慮をしてくれたと分かっているのでしょう。
ちなみにエリヤはリオンに対し、”リオン・シオスは今夜毒を飲んで自決した”と伝え、新たな名前を与えていました。これからはリオン・シオスではなく別人として生きろということですね。
エドモンドもリオンも優しい心を持った素敵な人なので、またいずれ良い形で物語に関わってくれると嬉しいです。
死を覚悟
その頃レイモンドの体は毒に侵されて徐々に容態が悪化していました。毒の進行を遅らせる薬を頻繁に飲むようになったものの、それはその場しのぎの効果しかなく。
そして報告によると解毒剤に必要な主成分の薬草は極めて入手困難なものなのだと。神聖国で10年に一度だけ開花する花であり、個体数も少なくまともに花を咲かせることが稀なうえ、咲いても3日しか持たないとか。
つまり今すぐ入手して枯らさずに皇居へ持ってくるなどほぼ不可能というわけですね。
そんな調査結果の報告を受けたレイモンドは死を覚悟し、そしてエリヤには絶対秘密にしておくようにと部下にあらためて忠告していました。どうしても彼女にはバレたくないという強い意思が感じられます。
さらにレイモンドは自分が死んだ後にエリヤとカーライルがなるべく困らないよう状況を整理しておかなければと思っているようで。
まともに動けそうもない今のレイモンドにどこまでのことができるかは分かりませんが、自分のことよりも残されるエリヤたちのことを考えているあたり、賛否両論ある読者目線のレイモンドの評価も少しは上がるかもしれませんね。
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