LINEマンガで公開されている「赤い瞳の廃皇子」のネタバレと感想になります。
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「赤い瞳の廃皇子」の漫画は「LINEマンガ」で公開されています。
【15話】ネタバレ
皇妃の仕掛けた罠
宴も終わり、自分の部屋へ引き上げていくアクシアス大公。
彼がリエターを連れて部屋に戻ろうとしていたため、周りの者たちが明日の儀式のために禁欲を…と止めに入る。
しかしアクシアス大公は神聖な女と質素に過ごすだけだと言い、さらに自分の怒りに触れれば司祭でも容赦しないと言い放つ。
それを聞いた周りの者たちは大人しく引き下がるのだった。
リエターはオスティア大司祭長という者がアベルサティ皇妃の使命を受けた人物ならば、大祈祷の儀式は危険なのでは?と心配する。
だがアクシアス大公は、お前の役目は終わりだから気にするなと話し、今日は休むようにと言う。
2人が部屋に戻ると、室内の異様な状況に驚く。
部屋の中は血の匂いが漂っており、クローゼットを開けるとオスティア大司祭長の死体が転がっていたのだ。
アクシアス大公は、これがアベルサティ皇妃の罠であることにすぐに気がついた。
皇妃のいとこである大司祭長を、アクシアス大公が殺したという汚名を着せようというのだろう。
皇妃のいとこを殺したということになれば絶対に許されるわけがないのだ。
隠蔽工作
リエターは、疑われる前に真相を究明しなくてはと誰かを呼びに行こうとするが、アクシアス大公はそれを止める。
潔白を主張したとしても無理だと分かっているからだ。もし見つかれば全て自分に罪が被せられる。
そして彼は何事もなかったかのように隠蔽することにした。
リエターにクローゼットの血をタオルでふき取り、血の匂いを消すために香油を巻いて窓を開けるよう指示をする。
一方外ではすでにオスティア大司祭長の失踪が騒ぎになっており、各部屋の捜索が始まっていた。
アクシアス大公は死体を人目のつかないところに片付け、血の匂いがまだ残っているが、それくらいはしらを切れば証拠にならないと強気に出る。
するとドンドンとドアを叩く音がなり、ついに捜索の者が自分たちの部屋に回って来たのだ。
リエターはクローゼットの血を拭いたタオルをまだ手に持っている状態であり、とっさの判断でナイフで自分の足を傷つけた。
タオルを引きちぎり自分の怪我した足に巻き付け誤魔化そうというのだ。
その勝手な行動にアクシアス大公は、これはいったい何のまねだ!とリエターに問うが、外からは捜索の者がしきりにドアを叩き、大公に大声で呼びかけてくる差し迫った状況になっていた。
リエターはまた自分の判断で、”領主様 私は大丈夫ですので扉を開けてください”と自分がケガしている状況であることを外の者に伝わるように声を張り上げる。
そして2人は目を見合わせ、部屋の扉を開けるのだった。
【15話】感想
この物語が始まって以来、最も緊迫感の溢れる状況になっています。
アクシアス大公がこのような危機的な状況に迫られる場面は初めて描かれていますが、非常に冷静に対処していてカッコいいですね。
またリエターの自分の足を傷つけるというとっさの判断でしたが、果たして上手く誤魔化すことは出来るのでしょうか。
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