ピッコマで公開されている「私の愛する圧制者」の感想と考察になります。
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「私の愛する圧制者」の漫画は「LINEマンガ」で公開されています。
【23話】感想と考察(一部ネタバレを含む)
管理人が作品を読んだ感想と考察になります。
特別な曲
アネットが奏でた曲はハイナーが幼少期に施設でもらったオルゴールの曲で、彼が初めて出会った音楽だった様子。
胸が高鳴るハイナーは素敵な演奏だったと言えばよかったと後悔すると、自分の人生における永遠の目標になるのでした。
せっかく施設でももらったオルゴールが他の子に取られて、それを取り返す過程で壊れてしまったシーンを読んでいて泣けてきました。
施設時代から暴力が隣りあわせだったハイナーにとってこのオルゴールの曲は唯一の癒しだったのでしょうね…。
彼女がローゼンベルク侯爵の一人娘だとわかり、自分とはまったく別の世界の女性であることを知ったハイナー。アネットの演奏を聴く方法は自分が持っているものをすべて捧げる必要があるとわかります。
血の滲むような努力で首席を勝ち取ると、ローゼンベルク侯爵邸に行く夢が叶うことに。
アネットの演奏を聴くことは夢も望みもなかったハイナーが初めて望んだこと。ついにまたアネットの演奏を聴くことができると、まるでこの世に2人しかいない気分になり、幸せな自分たちが向き合っているように感じられるのでした。
アネットの演奏を聴くためだけに、これだけ自分を奮い立たせたのもすごいですよね。
ハイナーがもらったオルゴールの向かい合っている男女の人形が、最後のシーンでハイナーとアネットになっていてなんとも言えない気持ちになりました。
この時のハイナーはまだアネットに恋焦がれる純粋な少年のようで、いつから今のようになってしまったのだろうと悲しくなりますね。
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