ピッコマで公開されている「花は舞い風は歌う」のネタバレと感想になります。
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「花は舞い風は歌う」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【62話】ネタバレ
※韓国版を読んだものを簡単にまとめました。
執事への聞き込み
エルセラは確認したいことがあり執事のクリフトンを呼び出した。
彼女が知りたいのはハルゼンの過去について。
先代公爵の命令によりハルゼンが子供の時10年以上の間ベルデンに一人で過ごしたという事実をコンタール男爵から教えられていたエルセラ。
その当時先代の公爵夫人イセルタはその決定に反対していなかったと彼女は質問した。
クリフトン曰く、イセルタは反対していたのだと。毎晩涙を流しながら公爵に訴えていたのだとか。その願いは聞き入れてもらえなかったようだ。
それからエルセラは、なぜ公爵はハルゼンを首都ではなくベルデンに置いたのかと聞くが、クリフトンもその意図までは分からないと言う。
エルセラの目にもクリフトンは本当に知らないように見え、質問はそこまでにするのだった。
家臣の男と2人
その日執務に取り組んでいるエルセラは、コンタール男爵夫妻が領地に戻っているため、家臣の男と執務室で2人きりに。
その男はコンタール男爵よりもこの屋敷で長く働いている者であり、エルセラは色々と聞き込もうと思っていたが、先代公爵夫人のことならよく知りませんと先に言われてしまう。
この屋敷には秘密が多いのですねとエルセラが言うと、その男の表情は少し曇った。
どうやら男はエルセラに不満を感じているようで、ここから不満が漏れ始める。
そもそもサンナール領地はどうして受け取られたのですかと彼は言う。思わず出た言葉のようで、彼も少しまずいというような表情を見せた。
サンナールはフィサリーデ家の領地であり、兄カルオンがエルセラに譲ってくれたもの。なぜ今その話が問題になるのかとエルセラは疑問を感じた。
すると男は、サンナールは公爵夫人のものではなくフィサリーデ侯爵家のものであると言う。エルセラが亡くなれば再びフィサリーデに帰属するだけの期限付きの相続物だと。
そんなフィサリーデのものを受け取るということは、エルセラ自身がベルンハルトの人間ではないと思っているからではないかとその男は指摘してきたのだ。
そんな言葉に表情が険しくなるエルセラだが、男はまだ話し続ける。
助けを求めるときにハルゼンを訪ねたことがあるかとエルセラに問いかけてきた。そして、毎回フィサリーデ家を頼っているからないはずだと言うのだ。
男は徐々にヒートアップし、こう言い放った。
フィサリーデ家を頼ることがどういう意味か、閣下がそれをどんな気持ちで見守ったのかご存知ですか!
彼がそのように主張すると、勝手なことを言われ放題のエルセラもついに我慢の限界に達し、激怒するのだった。
激怒のエルセラ
家臣の男の言葉に激怒するエルセラ。
ベルンハルトの人間として扱わなかったのはあなたたちのほうです!あなたたちこそ私をこの家門の女主人として扱ったことがありますか!
そのように声を荒らげるエルセラ。
これまで屋敷のことに口を出そうとしても、いつも厄介者扱いされ続けてきた。
彼女からしたら、ここに来てから15年間やれと言われたことだけをやって、あとは夜ハルゼンの帰りを待つだけの生活だったのだ。
彼女の荒らげる声が聞こえたのか、部屋にはハルゼンが入って来る。男はとっさに頭を下げ、口論でうるさくしていたことを謝罪した。
ハルゼンは部屋を出るようにと男に命じるが、エルセラはそれを止めようとする。
待ちなさい!私が待てと言っている…!と彼女が言うが、男はエルセラの言うことなど聞く素振りもなく、ハルゼンの命令通り部屋を出て行った。
エルセラからしたら自分に失礼なことを言った相手に謝罪させなければ気が済まない。
するとハルゼンは、それが問題なら後で私から言っておこうと言う。エルセラに謝罪するようハルゼンから指示するというのだ。
その言葉にまた唖然とするエルセラ。まるで自分がハルゼンの所有物であるかのように感じた。
そういう問題じゃないです!と彼女が言うと、じゃあ何が問題なんだ?とハルゼンは淡々と聞き返してくるのだった。
【62話】感想
こんなにエルセラが激怒しているのは、この物語の中で初めてかもしれません。家臣の男に言われたい放題言われ、溜まっていた不満が爆発したという感じです。
とはいえ家臣の男のほうも、彼は彼でエルセラに対して不満を感じていたよう。
ベルンハルトの自覚がないぞ指摘する家臣の男に対し、ベルンハルトとして扱わなかったのはお前らだと主張するエルセラ。
お互いの考えが真っ向から衝突しているので、妥協点とかお互い理解し合うとかも難しそう…。
読み手からしたらずっとエルセラ目線で物語を見ていて、屋敷でどれだけ蔑ろにされてきたかがこれまでも描かれているので、やはり彼女のほうに感情移入してしまいます。まあ家臣の男にも彼なりの思いがあるのでしょうが。
いずれベルンハルトの皆に認めてもらえて、居心地よく生活できる日がやって来るのでしょうか。
そんな日が来ることを願いたいですね。
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