ピッコマで公開されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」のネタバレと感想になります。
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「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【16話】ネタバレ
アレクセイの誤解
アレクセイは過去の出来事を話し始めた。
彼が5歳だった時、父ニコライは感情的で気性の荒い人であり、結局パフニールの力を抑えられなくなって亡くなったと。
そのため急いでアレクセイの精霊式が行われたのだと話す。
しかしそれは彼の誤解であり、アナスタシアは原作の内容を思い出した。
ニコライは感情を抑えられなくなったのではなく、自ら火の中に身を投げて亡くなったのだ。
ミハイル皇帝は、当時皇太子だったニコライが気弱で敏感な性格で皇帝になる器ではないと考えていた。
その一方でアナスタシアの父である末っ子のユーリエは兄弟の中で一番賢かった。精霊王との契約がなくとも彼はミハイルからの寵愛を受けていたのだ。
ミハイルがユーリエを皇太子にしようと考えていることを知ったニコライは、消えない火の中に自ら身を投げたのである。
兄を死に追いやったことに怒りユーリエは皇宮を出て行き、そしてミハイルは他の皇子たちも皆皇宮から追い出した。
それからニコライの息子であるアレクセイがパフニールと契約すると、彼を皇太孫にしたのである。
アレクセイは自分の父が感情を抑えきれず精霊を扱いきれなくて亡くなったと誤解しているため、同じようにならないために感情を抑えようとしているのだった。
溢れ出す涙
アナスタシアは、感情を抑えなくたって何も起こらないとアレクセイに説明する。
力が漏れだすのはただパフニールがアレクセイとの契約に浮かれているからだと。
彼女の必死の説得に、アレクセイは何か糸が切れたのか、ポロポロと泣き始めた。
アナスタシアの目に映るのは彼の悲しみの青色。
彼が涙を流してもパフニールが暴れ出すことなどない。感情を抑えなければならないと言うのは彼の誤解だったのである。
泣いても笑っても怒って…何も変わらないわ。だから思う存分ないていいのよ。
そう言いながら、アナスタシアはアレクセイのことをギュッと抱きしめるのだった。
パフニール現る
その日の夜、アレクセイはなぜだか発熱した。
精霊王と契約しているため、彼は中毒にならないと同時に薬も効かないようだ。ただ自然に治るのを待つしかないようである。
アレクセイのことが気になり、彼の寝室に向かうと、これどうしたらいいんだ?と突然声が聞こえる。
その声の主はパフニールだったようだ。
どうにかしてくれ!我の皇太孫が目を覚まさないなんて!
パフニールはそう言いながら困っているようである。
突然パフニールの声が聞こえるようになったのは、たとえ契約をしていなくても正しく感じ取れるだけで通じ合うことが出来るのだと。
そしてパフニールが話せるようになったということで、あとでアレクセイが目を覚ましたらちゃんと謝ってほしいとアナスタシアは言う。
パフニールがやたらと力を使ったせいで、アレクセイは自分が力を扱いきれていないのだと思い込んでしまったからだ。そのせいでこれまで笑うことも泣くことも出来なかったのだと。
アナスタシアにそう言われ、パフニールは少し落ち込む。
ちゃんと謝って仲良くなってね!とアナスタシアは言うのだった。
それから彼女は良いことを思いついたようで、駆け足で部屋を出て行く。
風邪の時にちょうどいい間食を知ってるの!
彼女はそう言いながら厨房へ向かうのだった。
【16話】感想
アレクセイの感情を出してはいけないという誤解が解けて良かったです。
それにしても彼の父は身を投げて、兄を追いつめたとしてユーリエが皇宮を出て行くとか…。そんな暗い事件が昔あったのですね。
またアレクセイが発熱し、そしてパフニールが初めて姿を現しました。これまでアレクセイとはコミュニケーションが出来なかったようですが、これからは精霊と契約者が仲良くなれるといいですね。
それから風邪の時にちょうどいい間食を知っていると言って作りに行ったアナスタシア。今度は何のお菓子を作るのか楽しみです。
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