ピッコマで公開されている「暴君な兄が3人います」のネタバレと感想になります。
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「暴君な兄が3人います」の漫画は「ピッコマ」で公開されています。
【13話】ネタバレ
冷酷なはずのチェスターが
チェスターの元には、切羽詰まった様子で使用人が報告に来た。クロエのいる食堂で何かが起こったようである。
本来チェスターは冷酷な皇太子だ。
アスカニアの皇家には残酷な伝統があり、正式な皇太子と認められるためには現皇帝である実の父をささなければいけないのだ。その伝統にしたがい、表情一つ変えず父をさしたのがチェスターなのである。
そんな感情がないとで言われたチェスターの瞳の色が緑色に変わった。それは不安を表す色。
クロエに関する悪い報告だと察して、チェスターの感情が揺れ動いているのである。
そして使用人によると、なんとクロエが食事を食べないのだと。
その報告を聞き、チェスターは大急ぎで食堂へ向かうのだった。
食事を食べなかった理由
食堂ではすでに料理がテーブルに並んでいる状態だが、クロエは食べ始めるのを我慢していた。
確かにお腹は空いているが、何日も空腹に耐えていた奴隷の時と比べたら全然平気である。
そんな彼女の元に大急ぎでチェスターがやって来ると、クロエはニコッと満面の笑みを浮かべた。
彼女の笑顔をみてチェスターも一安心である。
それからなぜ食事をとらないのだ?と彼は聞く。体調が優れないのか、それとも料理が口に合わないのかと。
するとクロエは、殿下のことを待っていたんです…と答えた。どうやら彼女はチェスターと一緒に朝食を食べたいと思っていたようだ。
チェスターは大切なことをおざなりにしていたと感じ、これからは朝食はクロエと一緒に食べなければと思うのだった。
それからクロエは、他の方は来ないんですかと聞く。彼女は兄たちに会うことを楽しみにしていたのだ。
するとチェスター曰く、次男のゼッドは視察のために留守であり、三男のエズラは元々城にいないことが多いのだと。
ただゼッドは元々皇女に会いたがっていたからすぐ帰るだろうと言い、エズラにも皇女が見つかったという報告が届いたらすぐにやって来るだろうと言う。
その話にクロエは嬉しそうにするのだった。
クロエの欲しいもの
チェスターはクロエに料理を取り分けてあげ、その光景を見た使用人たちは驚愕している。
血も涙もないと言われた皇太子が料理を取り分けるなど、信じがたいことだからだ。
それからチェスターは、欲しいものはないかとクロエに聞く。
すると彼女は、”日曜日”に名前を付けて欲しいとお願いした。
あの汚い小僧のことか…とチェスターは思い、妹からの初めてのお願いがそんなことかと面白くない様子だが、キラキラとまっすぐな目で見てくるクロエに断ることは出来ず、考えておくと彼は答えた。
他には欲しいものはないかと続けて聞くと、今度はこの子にも名前を付けて欲しいと言ってぬいぐるみを差し出してくる。
もちろんだ!とチェスターは答えつつ、彼はじれったがっている。クロエ自身に関する願いを聞いてあげたいようだ。
お前が欲しいものはないのか?と強調すると、ついに彼女は自身の望みを口にした。
それは本が読みたいということ。分からないことが多いから学びたいのだと。
そんなクロエの要望に対し、専用の図書館を建てると言い出すチェスター。
ギョッとするクロエだが、図書館と言っても大きな書斎で兄弟たちも皆持っているものだからとチェスターは説明するのだった。そしてそれと同時に家庭教師も探してみると。
そんなチェスターの言葉に、クロエの瞳は金色に変わる。それは喜びの色。
私にもこんな素敵なことが起こるなんて…と彼女は夢みたいな出来事に目を輝かせているのだった。
チェスターとしては、ありきたりな図書館やそこそこの家庭教師を配するつもりはなく、アカデミーに連絡してみるか!と思うのだった。
【13話】感想
冷酷なはずの皇太子が、妹の前では飛び切り優しい兄になるわけですね。微笑ましい!
クロエは”日曜日”とぬいぐるみにも名前を欲しがっていたので、彼女の要望をちゃんとチェスターに伝えることが出来て良かったですね。
そしてさらに彼女のための図書館を建ててくれると。これまで奴隷として苦労して生きてきた分、存分に今の環境を満喫してほしいなと思ってしまいます。
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